家でもおいしくワインを楽しみたい!そこに、ピッタリ合う料理やつまみがあれば、家飲みはグッと楽しい時間になります。
そこで、簡単だけど、ちょっとプロのコツも交えた“ワインのアテ”のレシピを、チーズプロフェッショナルの資格を持つ“呑兵衛エディター”の佐野嘉彦がご紹介。ついつい誰かに語りたくなっちゃうようなウンチクやペアリングのワインを選ぶコツも併せてお教えします。
今回のレシピは、イタリアン冷奴。“イタリアチーズの王様”とも呼ばれるパルミジャーノ・レッジャーノのうま味を活かした超簡単な一品で、ワインを楽しみましょう。
材料(1〜2人分)
・豆腐 1/2丁
・ブラックオリーブ(瓶詰など) 20g程度
・パルミジャーノ・レッジャーノ 20g程度
・EXV.オリーブオイル 適量
作り方
[1] 豆腐を食べやすい大きさに切る。
[2]ブラックオリーブを粗みじんに切って、豆腐の上にのせる。
[3]パルミジャーノ・レッジャーノを削りおろして[2]にたっぷりのせたら、EXV.オリーブオイルをまわしかけて完成。
知っておきたいポイント&失敗しないコツ
あっという間にできる、晩酌のつまみ。おなじみの「冷奴」ですが、薬味をイタリアンの食材に置き換えるだけで、ワインにぴったりのアテになります。
ネギやショウガなどの薬味をブラックオリーブに、かつおぶしをパルミジャーノ・レッジャーノに置き換え、最後に醤油ではなくオリーブオイルをかけて…塩気が足りないという人は最後に調整で振りましょう。薬味はブラックオリーブのほかに、ツナや生ハム、肉そぼろなどでもOK!豆腐を“生地”にして、いろいろなトッピングが可能です。
豆腐は木綿がおすすめですが、絹ごしならよりさっぱりとした味わいが楽しめます。オリーブオイルはエキストラヴァージンのものを使って、香りを大事に。ローズマリーやタイムなどのハーブやパセリを仕上げに散らせば、ワインとの相性がさらに高まります。
チーズは、粉チーズではなく、ぜひパルミジャーノ・レッジャーノを。うま味のしっかりしたチーズで、品揃えがそこそこあるお店なら売っているチーズですし、保存も効きます。エキストラヴァージンのオリーブオイルとパルミジャーノ・レッジャーノを使うことが、ワインのおいしいアテとしての成否を大きく左右します!
おすすめのペアリングワイン
豆腐はとても淡白な味わいなので、トッピング食材のアロマ&フレーバーを手掛かりにワインを選びましょう。今回のブラックオリーブ、パルミジャーノ・レッジャーノ、オリーブオイルなら、辛口のロゼワインがおすすめです。仕上げにローズマリーなどのハーブを散らすなら、南仏のロゼがベストマッチするでしょう。
赤ワインはタンニン(渋み)が強すぎるのでおすすめできませんが、キリッと冷やしたロゼならぴったり。前菜のような一品なので、ロゼのスパークリングをセレクトすると気分も上がります。
また個人的には、アーモンドのようなナッツのフレーバーがある、イタリア・トスカーナ州の「ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ(DOCG)」が最高に合うと思います。他にも、後味にほんのりとした柑橘のほろ苦さを感じるシチリアの白ワインがおすすめです。
味わいのマトリックスからワインを探す!
具体的なワインを探すなら、味わいのマトリックスを活用するのも効果的。自分好みのペアリングワインを探してみましょう。
■ワインのマトリックスは こちら
ロゼ・白・スパークリングとワインのタイプ別のマトリックスがあり、酸味、フルーティ感(果実味)、渋みや苦味などのポイントから、より具体的なワインを探せるようになっています。