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【ブルーチーズと果物のタルティーヌ】おもてなしもできる“パン飲み”レシピ&おすすめワイン

2022.1.13

家でもおいしくワインを楽しみたい!そこに、ピッタリ合う料理やつまみがあれば、家飲みはグッと楽しい時間になります。

そこで、簡単だけど、ちょっとプロのコツも交えた料理レシピを、チーズプロフェッショナルの資格を持つ“呑兵衛ライター”の佐野嘉彦がご紹介。おすすめのペアリングワインも併せてお教えします。

今回のレシピは、ブルーチーズと果物のタルティーヌ

小腹が空いてワインで“パン飲み”したい時、はたまたお客様が来た時のおもてなしとしても使える“オープンサンド”です。具材を用意してパンにのせるだけの簡単なものですが、「甘い+しょっぱい」の組み合わせに香ばしさをプラスするのがコツ!です。

材料(2人分)

お好みのパン 4枚
ブルーチーズ 60g
リンゴ 1/2個
柿 1/2個

水 50ml
ハチミツ 大さじ6
バルサミコ酢 大さじ6
シナモンパウダー 適量
カカオニブ 適量

POINT
ブルーチーズは水分を多く含んだチーズなので随時、水分(ホエー)が滲み出してきます。これを放っておくと、そこに雑菌が繁殖して風味が損なわれるので、使う時はもちろん、保存中も時々、キッチンペーパーで滲み出した水分をやさしく拭き取りましょう。

作り方

[1]まずは「リンゴのバルサミコ煮」を作る。リンゴは皮をむき、一口サイズに切る。小鍋に水、バルサミコ酢大さじ3、ハチミツ大さじ4を入れて強火にかけ、かき混ぜて全体がなじんだら、リンゴを入れて弱火にする。

[2]水分が少なくなるまで弱火のまま煮込む。とろみがついたらバットにあけて、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やしておく。

POINT
煮ている時はリンゴを焦がさないように、小鍋をそっとゆすったり、へらで軽く混ぜたりしましょう。

[3]次に「柿のバルサミコマリネ」を作ります。柿は皮をむいて一口サイズよりやや小さめに切り、バルサミコ酢大さじ3、ハチミツ大さじ2で和えて、30分ほどそのまま置いておく。

[4]軽くトーストしてバター(分量外)を塗ったパンの上に、[2]のリンゴとブルーチーズをのせて、シナモンパウダーを振る。別のパンには、[3]の柿とブルーチーズをのせて、カカオニブをトッピングすれば完成。

POINT
リンゴのタルティーヌには、シナモンパウダーではなく、フレッシュなスペアミントの葉をのせるのもおすすめです。またリンゴのバルサミコ煮を作らずに、リンゴの果肉がしっかり入った市販のジャムを使っても楽しめます。柿の方は、カカオニブの代わりにココアの粉を振ってもおいしく召し上がれます。

おすすめのペアリングワイン

ひと手間かけて甘味が凝縮したフルーツと、塩気とうま味が凝縮したブルーチーズは最高の相性です。そこにシナモンパウダーやカカオニブで香ばしさをプラス。味わい豊かなアペリティフの一品となります。

甘味、塩味、酸味、うま味に、軽い苦みや渋みが加わり、さらにパンやシナモンなどの香りも重なる・・・複雑な風味を持ったタルティーヌのペアリングには、色々なワインの可能性が生まれますが、アペリティフということも考えると、ここはシャンパンがベストチョイスかもしれません。

NV ブリュット・エヴィデンス/ボードヴァン
産地
フランス・シャンパーニュ地方
品種
ピノ・ノワール40%、ムニエ40%、シャルドネ20%
タイプ
香ばしエレガント系 シャンパーニュ
NV ブリュット・プルミエ・クリュ・ロゼ/マチュー・プランセ
産地
フランス・シャンパーニュ地方
品種
シャルドネ70%、ピノ・ノワール30%のシャンパンに、ピノ・ノワール100%の赤ワインを12%アサンブラージュ
タイプ
芳醇なエレガント系 ロゼシャンパーニュ

シャンパン以外に、カバやプロセッコなどのスパークリングワインでもいいですし、果実味豊かで樽香の効いた白ワインや、フルーティーな赤ワインも合うと思います。

また今回は、塩味とうま味の食材としてブルーチーズを使いましたが、もちろんカマンベールチーズや生ハムなどでもおいしく味わえます。

あなたのお好みで自由に作って、“パン飲み”を楽しんでみてください。

 

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佐野 嘉彦
ニューヨーク発祥のレストラン評価ガイド『ZAGAT』日本版の編集マネージャー、ワインスクールでの講師、料理通信社での勤務、チーズに特化したWebマガジンの編集長を経て、現在「sembrar(センブラール)」を屋号とし、食を中心とした情報発信を行っている。JSA認定ワインエキスパート、NPO法人チーズプロフェッショナル協会幹事、Guilde Club Japon認定コンパニョン・ド・サントュギュゾン、フランスチーズ鑑評騎士(シュヴァリエ)。
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