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【ボルドー甘口白ワイン】の魅力!年末年始にゴールドの輝きとおいしさを

年末年始だから、ちょっぴりゴージャスに・・・。そんな時、ボルドーの甘口白ワインが活躍してくれます。トロリとした舌触りとゴールドを思わせる色のワインは、テーブルをさらに華やかに演出してくれます。

そこで今回は、意外なフードペアリングのコツやポイントから始め、ボルドーの甘口白ワインの基本や特徴、さらには年末年始の集まりでちょっとした会話のネタにもなる話をお届けします。

アペリティフからデザートまで楽しむ方法


photo:ボルドーワイン委員会(CIVB)

甘口の白ワインと一口に言っても、果実がおいしく香る多様なスタイルがあり、有名なソーテルヌやバルサック、ルーピアックなど、ボルドーには甘口白ワインのアペラシオンが17もあります。

精緻な造りから生まれる、甘い香りとみずみずしい風味。ハチミツ、砂糖漬けの果実、トースト、シナモンやサフランといったスパイス、茶葉を思わせるアロマなどもあるので、ちょっぴり奇抜で自由なペアリングを楽しむことができます。

半甘口と甘口とがありますが、ペアリング成功のキーワードは 「甘味と酸味のバランス」です。

アペリティフ・食事のプロローグに

「甘口ワインは食後に飲むもの」というイメージにとらわれないでください。ボルドーの甘口白ワインは、キリッと冷やせばそのままでアペリティフとしても楽しめます。心地良いアロマをゆっくりと楽しみながら、明るく和やかな雰囲気づくりをしてみましょう!

オードブルも今風アレンジで

前菜に生牡蠣?それなら、ありきたりなヴィネガーソースではなく、ピリッとスパイシーなソースと刻んだショウガをのせて、ライムをキュッと搾っていただきましょう。酸味の下支えがある甘口ワインと、まさにベストマッチ!

サイコロ状に切ったフォワグラを浮かべた、栗のポタージュもおすすめです。トーストしたパン・デピスを添えてサービスしましょう。

クリエイティブなレシピで旅気分を演出

パイナップル入りのココナッツカレーで、タイ風にアレンジしたチキンはいかがでしょうか。ボルドーの半甘口のワインは、スパイシーな料理にもぴったりです。さらに黒トリュフ風味のオマール海老のソテーなんていうゴージャスなメニューなら、抜群の相性を発揮します。

酸味が爽やかなデザートやチーズには半甘口を

パンをスライスして、バターで軽くローストした洋梨をのせ、シナモンパウダーをふり、フルム・ ダンベールなどのブルーチーズをトッピング。オーブンで数秒温めれば、大人な一品が完成。半甘口ワインと合わせれば、至福のデザートタイムが訪れます。

楽しい食事の締めくくりには、爽やかな風味のデザートもおすすめ。

定番のブッシュ・ド・ノエルも柑橘系のフルーツで飾って。ライムのピールを細かく刻んでふりかけましょう。他には、パッションフルーツ風味のクレーム・ブリュレもおすすめ。酸味、カリカリの食感、ワインの甘味とのハーモニーが生まれます。

甘口の白ワインは、冬が旬の食材と相性が良いもの。きのこ、栗、ローストチキンなどソフトな食感の白身肉、スパイシーなレシピや甘辛ソース。また、牡蠣や貝類のソテー、寿司、マンゴーを添えたホタテのポワレ、ソース仕立ての魚料理。若干クセがあるチーズやフルーツを使ったデザートとのペアリングもおすすめというわけです。

クリエイティブで、スタイリッシュなテーブルセッティングを準備しながら、料理と甘口白ワインとのちょっぴり奇抜で自由なペアリングを自分なりにぜひ試してみてください。

では、あなたにとって最適なワインを選ぶためにも、ボルドーの甘口白ワインの基本を少し学んでおきましょう。

どんな種類がある?「半甘口」と「甘口」の違いは?


photo:ボルドーワイン委員会(CIVB)

ブドウから滴るゴールドの雫。豊かで芳醇な味わい・・・ボルドー甘口白ワインのおいしさは言葉ではなかなか形容しきれませんが、基本を整理しながら、ここではご紹介していきます。

使われるブドウ品種は、主に3種類。

セミヨンは高い粘性と金色の外観を、ソーヴィニヨン・ブランはみずみずしい風味と酸味を、そしてミュスカデルはマスカットのような香りとやさしい風味をワインに与えます。 

ボルドーでは現在、17のアペラシオン(AOC)で甘口白ワインを生産しています。それらは大きく「半甘口 (モワルー/moelleux)」「甘口(リコルー/liquoreux)」という、2つのグループに分類できます。違いは残留糖分量で、1リットルあたりの同数値が4〜45gの場合は「半甘口」に、45g以上の場合は「甘口」に分類されます。

甘口ワイン(リコルー)の主なアペラシオン(AOC)
ソーテルヌ
バルサック
セロンス
カディヤック
ルーピアック
サント・クロワ・デュ・モン

半甘口ワイン(モワルー)の主なアペラシオン(AOC)
ボルドー&ボルドー・シュペリウール
サント・フォワ・コート・ド・ボルドー
コート・ド・ボルドー・サン・マケール
プルミエ・コート・ド・ボルドー
グラーヴ・シュペリウール

1855年格付け記載の白ワインは甘口だけ
1855年の万国博覧会を機に皇帝ナポレオンはワイン産地ごとに独自の格付けの作成を命じます。ボルドーの格付けに記載された白ワインは甘口のみ。ソーテルヌおよびバルサックの27クリュ(特1級1、1級11、2級15)が格付けリストに名を連ねています。

2015 カルム・ド・リューセック
産地
フランス・ボルドー地方
品種
セミヨン
タイプ
フルボディ甘口 白

ボルドーの甘口ワインはどのように生まれる?


photo:ボルドーワイン委員会(CIVB)

甘口ワインの産地には特殊なミクロクリマ(局所気候)が存在し、ブドウ収穫が遅めであるという2点が大きなポイントとなります。

秋を迎える頃、ボルドー地方では水温の高いガロンヌ河と水温の低いシロン川とが合流することで朝霧が発生し、ブドウ畑は深い霧に包まれます。このような環境のもと、ボトリティス・シネレアと呼ばれる真菌が繁殖。真菌はブドウ果粒内の水分を減少させ、同時にアロマの生成を助け、貴腐ブドウが生まれます。

貴腐はブドウ果粒に含まれるアロマの凝縮を促すものですが、奇跡的なバランスで条件が揃った場合にのみ発生する稀有なもの。かなり凝縮した状態のブドウ果粒を収穫するので、ブドウ樹1本から得られる甘口(リコルー)ワインの量は、なんとグラス1杯分しかありません。

じっと見守り、アロマが十分に凝縮するタイミングを待っての収穫ですから、自ずと収穫時期は遅めになります。収穫はもちろん手作業半甘口の場合は「超熟」状態の、甘口の場合は「干しブドウ」状態に熟した粒を、複数週かけて時期をずらしつつ、同じ樹から5〜9回に分けて摘んで回ります。

収穫は、通常9月末にスタート。年によっては初霜が降りる11月まで続くこともあるのです。果実自体がかなり凝縮しているため、搾汁には普通より時間がかかります。発酵はタンクあるいは樽内で行われます。

こうして丁寧にじっくりと育まれる甘口のワインは、桃、アプリコット、白い花、パイナップル、マンゴー、パッションフルーツ、アーモンド、ヘーゼルナッツ、ハチミツなどの多彩なアロマをまとい、長期熟成のポテンシャルも十分あるワインとなるのです。

ウソかマコトか?ボルドー甘口ワイン誕生の逸話

ボルドー甘口ワインの誕生には諸説あります。年末年始の集まりがあれば会話のネタにもなるでしょうから、ここでは3つほどご紹介しておきましょう。

episode1:ネゴシアン、フォッケ一族

1つ目は、当時ソーテルヌの「シャトー・ド・ラ・トゥール・ブランシュ」のオーナーであったネゴシアン、フォッケ一族にちなむ説です。

時は1836年。雨がしとしと降り続く空模様。収穫開始を願って晴れ間を待ちましたが、ボトリティス・シネレア菌による腐敗は容赦なく進みます。その結果、思いがけず糖分とアロマが凝縮した状態のブドウから、甘口白ワインが醸されたという“はじめて物語”です。

episode2:シャトー・ディケムのオーナー

2つ目の説は、当時「シャトー・ディケム」のオーナーであったド・リュル・サリュス侯爵に由来するものです。

時は1847年。収穫時期にシャトーを留守にせざるをえなかった侯爵は、自分が戻るまで収穫開始を待つよう命じます。ただ、侯爵が戻った時にはブドウはすでに、ボトリティスに侵されていました。それでも諦めず収穫したブドウでワインを造ってみたら、極めて上質なネクタール(神酒)が生まれたというものです。

episode3:オランダ人のために

最後、3つ目の説は、意外性には欠けるかもしれません。16世紀から17世紀にかけて、ボルドーはオランダとの取引で活況を呈していました。当時のオランダ人には甘い白ワインが人気だったので、 オランダ人自らが持ち込んだ硫黄くん蒸の技術を使って発酵を強制中断し、残留糖度の高いワインに仕上げる醸造法が確立されます。この工法が地元生産者へと広がり、オランダ商人にウケの良い甘口ワインが生産されるようになったというものです。

心躍るシーズンに、特別なワインをセレクト!

金色から時にはトパーズ色に輝く鮮やかな色調、砂糖漬け果実や蜂蜜のアロマ、優美で濃厚なテクスチャー。多様性に満ちたワインの世界でも、ボルドーの甘口白ワインは極めて特殊な地位を占めています。

年末年始の心躍るシーズン。家族や友人、恋人、気の置けない仲間と一緒に味わうワインとして、絶好のチョイスとなるでしょう。

畑から蔵まで、そのノウハウはまさに無類のもの。濃醇な味わいは、口に含むたびに驚きと感動をもたらしてくれます。

情報協力
ボルドーワイン委員会(CIVB)
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若い世代のワインビギナー注目!多様なボルドーワインの楽しみ方にめぐり逢おう

フランス・ボルドーは、ワイン好きでなくても知っている世界的にも有名な銘醸地。長い歴史に育まれたワイン産地ですが、ボルドーは高級ワインに留まらず、カジュアルに楽しめる価格帯(1,000〜4,000円)の銘柄が今、とても刺激的!

このWINE@マガジンでもこれまでお伝えしてきているように、新世代の造り手たちが、従来にはないアプローチで、モダンかつ斬新なワインを日々産み出しています。

そんなトレンドの中、若い世代のワインビギナーに向けた新特設サイト「mybordeaux.jp」が誕生。ボルドーワインの魅力、飲用機会にあわせた楽しみ方、味わいのタイプなどをわかりやすく紹介し、その日の気分やシーン、予算などにあわせて最適なボルドーワインが、MyBordeaux Selection 50銘柄の中から選べるものになっています。

これを受けて、ボルドーワイン委員会(CIVB)は10月20日に、プレスリリースを発表。その内容をご紹介します。

MyBordeaux Selectionって何?

「私の、あなたの、彼の、彼女の・・・誰にとってもお気に入りのワインが見つかるラインナップ」が、MyBordeaux Selectionのコンセプトです。

クレマン(泡)から、辛口白、ロゼ、赤、甘口白まで、バラエティ豊かで魅力あふれるワインを、気軽に手が出る税込小売価格1,000円から4,000円までのレンジで選出されています。

MyBordeaux Selectionは、一緒に楽しむ料理やシーンの提案も含んでいますので、1年365日、いつでも誰にでもぴったりフィットするワインを見つけることができます。

4つの新カテゴリー

(1) サステナブル
環境に配慮したブドウ栽培の、第三者機関による認証を得たワイン。オーガニック(有機農法)、ビオディナミ(生力学農法)、テラ・ヴィティス(サステナブル農法)などの認証があります。

(2) フレッシュ&クリスプ
シャキシャキ、ピチピチとした、キレがよく爽やかな飲み口の、辛口白とロゼ、クレマン(泡の白・ロゼ)のワイン。ボディは軽め、酸味はしっかり、樽の風味はおだやか、すっきりタイプです。

(3) スムーズ&フルーティ
樽の風味がおだやかで、フレッシュな果実味が特徴の、軽めの赤とクレレのワイン。口あたりや舌触りは、しなやかで柔らかです。クレレとは、赤とロゼの中間に位置する珍しいタイプを指します。

(4) ディープ&リッチ
堅牢な骨格をもつ、飲み応えのあるワインです。樽風味が感じられる辛口白、ボディが強い赤、豊潤な甘口白があります。全体的に風味が複雑で、飲んだあとに長い余韻が続くのが特徴です。

若い世代のワインビギナー向けのコンテンツとは?

「あなたらしいボルドーワインの楽しみ方にめぐり逢おう!」をキャッチフレーズにしたこのサイトには、ここでしか見られないMyBordeaux Selectionフルラインナップの紹介が含まれており、訪れた人はその日の気分や味の好み、予算、飲用機会に合うワインを、簡単に選ぶことができる作りになっています。

若い世代のワインビギナーに向けた新特設サイト「mybordeaux.jp

mybordeaux.jpのコンテンツ

・ボルドーワインの魅力についての解説
・MyBordeaux Selectionとその4つの新しいカテゴリーの紹介
・飲用機会にあわせた楽しみ方の提案、銘柄のレコメンド
・予算、タイプ、味わいの好みにあわせた銘柄のレコメンド

今後もコンテンツは続々と増えていく予定とのこと。ワイン好きならぜひ一度チェックしてみましょう!

お問い合わせ
ボルドーワイン委員会(CIVB)
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日本初【ナパヴァレー・ワイン・エキスパート認定試験】セミナーはオンラインで受講!

日本でもおなじみのアメリカ・カリフォルニアのワイン。「カリフォルニア」と一口に言っても、様々なエリアがありますが、最も有名な産地と言えばやはり「ナパ・ヴァレー」になるでしょう。

世界的銘醸地の一つでもあるナパ・ヴァレー。造られるワインも実は多様で、知れば知るほどその奥深さに魅了されます。

カリフォルニアワインの基本について知りたい方は こちら

初心者にも知ってほしい“基本のキ”に始まり、トレンドや最新トピックスもお伝えしつつ、編集部おすすめのワイナリーやワインの紹介、さらに“知っ得情報”までお届けしています。

現地のワイナリーを訪れるのは難しい日々が続く中、ウェビナーをベースとした日本初のナパヴァレー・ワインのエキスパート認定プログラムが、2021年秋より始まるとのニュースが入ってきました。そこで、非営利生産者団体ナパヴァレー・ヴィントナーズ(NVV)が主催するプログラムについてご紹介します。

「ソムリエやワインエキスパートの資格は取得したけれど、もっとワイン通になりたい!」という方、挑戦してみてはいかがでしょうか?

※NVVによるプレスリリースの内容を、以下に転載します。

オンラインで受講と受験が可能な認定プログラムが開始

photo: NVV

非営利生産者団体ナパヴァレー・ヴィントナーズ(NVV)は、一般社団法人日本ソムリエ協会の協力のもと、日本初のナパヴァレー・ワインのエキスパート認定プログラムを2021年秋より開始します。ナパ・ヴァレーに関する教育と、ナパワインの普及活動に寄与する人材育成を目的としています。

対象は日本ソムリエ協会の認定資格保有者で、合格者は「ナパヴァレー・ワイン・エキスパート」として認定されます。更に、ソムリエおよびワイン教育に携わる方は、試験の結果に応じて特別認定を受けることができ、最も優れた成績を収めた2名は、ナパヴァレー・ヴィントナーズの教育および普及活動に1年間携わっていただきます。

学習ツールとして、日本初のナパ・ヴァレーのワインに特化したテキストや、3回のウェビナーが提供され、場所・時間問わず学習することができます。

ウェビナー講師は以下の3名が務めます。

・山本香奈氏(NVV公式ワインエデュケーター、G.G.Wine 代表、Wine Shop&Cafe île de colline オーナー)
・岩田渉氏(日本ソムリエ協会理事、THE THOUSAND KYOTOシェフソムリエ)
・小枝絵麻(NVV駐日代表、フード&ワインスペシャリスト)

スケジュールは以下の通りです。
募集開始:2021年9月
ウェビナー:2021年11月
試験:2022年1月
(※一次試験はオンライン。成績上位者対象の二次試験は会場面接。)

プログラムの詳細発表および募集開始は2021年9月を予定しており、NVV日本語ウェブサイトや配信メール、および、日本ソムリエ協会のウェブサイト・配信メール等で案内いたします。

NVVの配信メールをご希望の方は、NVV日本語ウェブサイトのトップページ(中央下のフォーム)よりメーリングリストにご登録下さい。

一般社団法人日本ソムリエ協会について
一般社団法人日本ソムリエ協会は、わが国における食文化に携わる人々の資質の向上と飲料に関する知識の普及、サービス技術の向上、飲食を提供する環境の衛生的確保などに関する事業を行い、これらの事業を通じて、人々に食文化の向上および豊かな食生活を提供し、食文化に携わる人々の社会的な向上をはかり広く社会へ貢献することを目的として設立されました。

飲料の普及、公衆衛生の向上に資することを目的とし、ソムリエ等の育成、会員の資質向上のため講習会・研修会・コンクールの開催に関する事業、飲料と食に関する資格認定事業、教材作成・販売に関する事業、普及啓蒙事業、国際ソムリエ協会・各国在日ワイン振興機関との海外交流に関する事業、世界最優秀ソムリエコンクールに関する事業を行います。

ナパヴァレー・ヴィントナーズについて
550ものワイナリーが加盟する非営利生産者団体ナパヴァレー・ヴィントナーズは、1944年に設立されて以来、一貫して最高品質のワインを造ろうと努力してきました。自身の故郷であるナパヴァレーの特別な大地を大切にし、環境活動にも積極に取り組み活動しています。

詳しくはwww.napawine.jp(日本語サイト)または www.napavintners.com(英語サイト)をご覧ください。

このニュース・リリースに関するお問い合わせ先
ナパヴァレー・ヴィントナーズ 日本事務所
窓口:若下静 Japan@napavintners.com

 

【ロシア産がシャンパン!?】シャンパーニュ委員会、ロシアの新法律に対し厳重抗議

ワインにとって、原産地呼称の制度はとても大事なこと。にもかかわらず、ロシアで驚くべき法律が2021年7月2日に成立、世界的に発表されました。

なんとロシア国産のスパークリングワインのみを「シャンパン」と呼称し、シャンパーニュ地方を含めフランスなどで造られる外国産のものは「スパークリングワイン」と表記せよという法律が成立。フランスはもちろん、世界中で波紋が広がっています。

これを受けて、シャンパーニュ委員会(C.I.V.C.)は7月5日に、プレスリリースを発表。また、同日本事務局からは、日本における規定についても記されています。

※プレスリリースの内容を、以下に転載します。

シャンパーニュ、ロシアの新法律に対し厳重抗議

シャンパーニュは、ロシアで新たに制定されたワインの表示に関する法律に憤慨している。

今回成立した新法によると、シャンパーニュの表ラベルの「Champagne」というアルファベット表記はそのままでよいが、裏ラベルに《Shampanskoe(露語でシャンパーニュの意)》と記載できなくなり、キリル文字で「スパークリングワイン」として表示しなければならなくなる。今後《Shampanskoe》という名称を表記できるのはロシア産スパークリングワインのみとなる。

シャンパーニュ委員会の共同会長マクシム・トゥヴァール、ジャン・マリー・バリエールは以下の通り声明を出した。

『我々シャンパーニュから「シャンパーニュ」の名称使用(キリル語での)を奪うとはありえないスキャンダルである。 シャンパーニュのワインはシャンパーニュ地方にとって独自の、かけがえのない歴史的財産である。』

この新法によってロシアの消費者がワインの起源と特性に関して明瞭で透明性ある情報を得られなくなること、またフランスとロシア間で20年以上にわたって続けられてきた原産地保護協議が無為に帰することを委員会は極めて遺憾としている。現在、ロシア当局から予告のなかった新法の詳細と影響の分析確認がすすめられている。

シャンパーニュの名称は世界120カ国以上で保護されている。

シャンパーニュは、容認しがたいこの法律の修正を求めるべくフランス及び欧州の外交筋に上訴している。ジャン・マリー・バリエールとマクシム・トゥヴァール共同会長は、シャンパーニュ各社へ事態が明らかになるまでロシアへの出荷を全面停止するよう求めている。

シャンパーニュ委員会日本事務局より

日本では、《Shampanskoe(露語でシャンパーニュの意)》と表示のあるロシア製スパークリングワインは、その表記を消したラベルに貼り替えないと販売できません。 California Champagneのラベルを日本ではCalifornia Sparkling Wineのラベルに貼り替えて販売しなければならないのと同様です。

また、日本では、EUと日本との経済協定EPAにもみられるように「シャンパーニュ」、「シャンパン」、「シャンペン」の3語ともシャンパーニュ名称保護の対象となっております。シャンパーニュ産以外の発泡ワインは スパークリングワインと呼ばれます。

お問い合わせ
シャンパーニュ委員会日本事務局

【ボルドーの新たな認証ブドウ6品種】を徹底解説!膨大な研究からサステナブルな未来へ

高級シャトーの有名ワインが数多くあるフランス・ボルドーですが、サステナブルであることを重要視しながら、日々革新し続けているのも大きな特徴の一つ。そんな中、2021年1月26日、新たに赤ワイン用の黒ブドウ4種と白ワイン用の白ブドウ2種が加わることが正式承認されました。

「世界に名を馳せるあの伝統産地で、どんなブドウが認定されたの!?」…このビッグニュースを詳しくお伝えします。

10年以上にわたる研究から実現した認証

2021年1月26日、国立原産地名称研究所(INAO)は、ボルドー地方における赤ワイン用ブドウの新品種4種と、白ワイン用ブドウの新品種2種の使用を正式に承認。この発表は、ボルドーのワイン科学者と生産者たちが10年以上にわたって積み重ねてきた、膨大な研究を集大成させた結果の一つです。

“おいしい”だけでなく、未来を見据えて。

ボルドーでは品種の植え付けをはじめとする革新的なブドウ栽培戦略で、気候変動対策においても世界をリードし、次の時代に万全の備えをしています。その哲学と研究のもと、今回新たに承認された6種とは一体、どんなブドウ品種なのでしょうか。

“ニューフェイス”となる6種のブドウたち

新たに承認された6種のブドウは、ワイン通にとってもちょっと意外な品種やおそらく初めて知る品種ばかりだと思います。いずれも、気温上昇と生育サイクルの短縮に伴う水分ストレスにうまく適応することができる品種で、2021年からの植栽開始が予定されています。

まずは、赤ワイン用ブドウの新品種4種から見ていきましょう。

アリナルノア(Arinarnoa)

タナとカベルネ・ソーヴィニヨンの交配で、安定した生産量が望めるうえ、灰色かび病に対する耐性があり、気候変動に上手く適応する品種です。

1956年にフランス国立農学研究所(INRA)により交配・開発。糖度が低く、ほどよい酸味を持つ一方で、複雑なアロマが長く続き、タンニンの渋みが特徴的で変化に富むため、構成がしっかりしたワインが出来あがります。

カステ(Castets)

歴史が古いながらも長らく忘れ去られていたボルドーの固有品種で、フランス南西部、おそらくジロンド県が原産地。灰色かび病やベト病、特にウドンコ病の被害を受けにくいため、環境的な利点が大いに期待できる品種です。熟成に適しているようで、多彩な表情を見せるワインが生まれます。

マルスラン(Marselan)

カベルネ・ソーヴィニヨンとグルナッシュの交配品種で、1961年に、アリナルノアと同様、フランス国立農学研究所(INRA)により生み出された品種です。他の品種と一線を画す様々な特徴を持ち、高品質で多彩な表情を見せる熟成ワインを造ることができます。

晩熟タイプで、遅霜の被害を受けにくく、収穫期に関しては、ボルドーの主要品種の傾向と同様。気候変動に適応し、灰色かび病やウドンコ病に対する耐性があり、ダニによる被害も少ない品種です。

トウリガ・ナショナル (Touriga Nacional)

ポルトガル原産で、彼の地では主要となっている品種です。品質に優れ、複雑さと香り高さが特徴。しっかりした骨格があるワインができるので熟成向きです。多彩な表情を見せ、変化に富むフルボディのワインが生まれます。

つる割れ病を除くほとんどの真菌病に対して耐性を持つ長熟の品種で、遅霜の被害を受けにくいため、収穫期が遅く、気候変動にも上手く適応できます。

では、次に白ワイン用ブドウの新品種2種をご紹介します。

アルヴァリーニョ(Alvarinho)

スペイン・ガリシア地方やポルトガル北部ではお馴染みの白ブドウ品種です。一般的に暑い気候によって生じる風味の損失を補う品種として期待されています。天候不順への適応能力を持っていて、灰色かび病にも強く、平均的な糖度が期待できるうえ、アロマティックな点で際立つ特性があるので、繊細で香り良く、ほどよい酸味を持ったワインに仕上がります。

リリオリラ(Liliorila)

灰色かび病に強いバロック(フランス南西部原産)とシャルドネの交配品種で、花のような香りが特徴の芳醇で力強いワインが出来あがります。アルヴァリーニョと同じくアロマティックな品種なので、通常暑い気候が原因で起こる風味の損失を補う品種として有望視されています。

6つの新品種導入の経緯と14のボルドー基準品種

ワイン造りにおける高品質志向と革新。ボルドーの科学研究者たちは、徹底的な調査研究、実験、産学協同を通じて、持続可能(サステナブル)な未来のための基盤を築いてきています。

今回の新品種導入についても、過去10年間で52種以上にも上るブドウが厳しい査定を受け、その中から6品種が厳選されたとのことです。

「気候変動への適応において注目すべき新品種」とされた新たな6品種の植え付けは、目下のところ、地方全植栽面積の5%が上限とされていて、どの色のワインでも10%が最終ブレンドに占める割合の上限です。そのため、法の定めに則り、ボルドーワインのラベル上にこれらの品種名が記載されることはありません

ですが今回、6つの新品種が国政レベルでの正式承認を得たことで、ボルドーの造り手たちは栽培品種をさらに多様化させ、長い歴史の中で培ってきたワインのブレンド技術を、さらに発展させることができるようになったというわけです。

ここで一旦、AOC(原産地呼称統制)の規定で以前から認可されてきた基準品種(計14種)も整理・確認しておきましょう。

6つの赤ワイン用基準品種

カベルネ・ソーヴィニヨン
カベルネ・フラン
メルロ
マルベック
カルメネール
プティ・ヴェルド

8つの白ワイン用基準品種

セミヨン
ソーヴィニヨン・ブラン
ソーヴィニヨン・グリ
ミュスカデル
コロンバール
ユニ・ブラン
メルロ・ブラン
モーザック

以上の14品種が以前から認められているわけですから、そのパレットにのっている絵の具は実に色とりどり。そこにさらに“6つの新色”が加わるというわけですから、これからのボルドーワインにますます胸が高鳴ります。

2024年ヴィンテージから新品種をブレンドしたワインが登場か? 

新たな6品種の植樹は2021年の春から行われる予定なので、最初の収穫はおそらく2024年の秋。最短の可能性としては、2024年ヴィンテージから新たなブレンドワインが生まれるということになります。

もちろん、ボルドーによる気候変動対策は、ブドウ品種の選択だけではありません。栽培や醸造の面においても、毎ヴィンテージの必要に応じて最適化された多くの対策が実践されています。

ボルドーの生産者たちは、香り高く、バランスが取れ、卓越した品質のワインを消費者に提供し続けるという使命を果たすべく、常に十分な備えをし、不断の努力に励んでいるわけです。

その時代と向き合い、未来を見据えてワインを造り続ける

歴史を紐解けば、ボルドーワインが常にその進取の気風によって、時代の要請に応じ、困難をくぐり抜けてきたことがわかります。

例えば、19世紀後半のフィロキセラ禍。

台木への接ぎ木と植え替えによって、ボルドーはこの世界的危機を見事に克服しましたが、その結果としてブドウ品種の栽培比率が大きく変わりました。今日赤ワイン用ブドウとして主力のメルロやカベルネ・ソーヴィニヨンは、この頃から植栽面積が増えたのです。

しかし、ブドウ品種や栽培方法が変わっても、ボルドーワインはそのアイデンティティとなる“絶対的な高品質”を保ち続けました。今回の新品種の導入や栽培方法の改善も、ボルドーに次世代の黄金期を到来させるための、大きな歩みとなることでしょう。

情報・画像提供:
ボルドーワイン委員会(CIVB)
https://www.bordeaux-wines.jp/

ボルドーワイン委員会(CIVB)は1948年(8月18日付法律)に設立されました。本委員会は、ワイン生産者、ネゴシアン(取引商社)、クルティエ(仲介業者)、以上3つのボルドーワイン産業におけるグループ代表によって構成されています。

<4つのミッション>

■マーケティング: 世界を代表するブランドとして、ボルドーの市場地位を確立します。消費者とボルドーブランド間の強い絆を構築し、新たな若年層の消費者を獲得およびブランド・ロイヤリティを確保します。

■技術: 新しい知識や技術の習得、そしてボルドーワインの品質の維持に取り組み、また、環境および食品 安全に関する意識が高まる中、新たな要求にも先手を取って対応します。

■経済: 生産、市場、環境、そしてボルドーワインの国際市場における営業販売、それらに関する動向を常に 把握し、的確な理解に努めます。

■業界全体での取り組み: テロワールの保護、偽造品・模倣品対策、ワインツーリズム開発支援

 

バレンタインにおすすめ!人気ショコラティエが作り、選ぶ【ショコラとワインのペアリング】

「ワインとチョコレートって、意外と相性いいんですよ」と語られることが、よくあります。カカオポリフェノールと赤ワインのポリフェノールが一致するとか、ナッツやフルーツが混ぜ込まれているチョコレートだと、それらの特徴はワインにもある特徴だからとか。

確かにそうですが、でも実はそんなに単純ではありません。なぜなら、チョコレートもワインも、商品、銘柄によって趣がだいぶ異なるから。

そこで今回、ワイン好きな方にもチョコレート好きな方にも、ワインとチョコレートのペアリングを楽しんでほしいとの思いから、一般論や概念ではなく、具体的なチョコレートとワインのペアリングをご紹介します。

チョコレートを知り尽くした人気ショコラティエであり、大のワイン好きである「DEL’IMMO(デリーモ)」江口和明さんに、彼が作るとっておきのショコラと、それに合わせるおすすめワインを聞きました!味わいの相性だけでなく、プレゼントする時、受け取るときのワクワク感も大切にしながら選んだ、とっておきのショコラ×ワインです!

開けた瞬間から笑顔になれる“宝石箱”のようなショコラ

おすすめするチョコレートは、江口さんがシェフ・ショコラティエを務める「DEL’IMMO(デリーモ)」の3商品。一口サイズのチョコレートが6個、もしくは10個入った箱は、まさに“宝石箱”。食べるのが惜しいと思ったり、どれから食べようか迷ったり…どれもそんな“うれしい困った”が詰まった一箱ばかりです。

ショコラアソートプラリネ6

異なる産地のカカオやナッツを使い、その産地名がショコラの名前にもなっています。カカオにこだわる人に食べてもらいたいセットですが、見た目の華やかさも妥協しません。

ショコラアソートパティスリー6

まるで、ケーキのようなショコラ!華やかな色合いがとってもキュートですが、ジュレやナッツなど、カカオ以外の素材もふんだんに使い、意外性のある香りや食感が楽しめます。

ショコラアソートパティスリー10

ケーキのようなショコラが、こちらは10個も!人気の3種(デュオピスターシュ、デリーモ、フランボ)以外は「ショコラアソートパティスリー6」と異なるショコラのアソートです。

江口和明(えぐち・かずあき)
「DEL’IMMO」シェフショコラティエ / パティシエ

1984 年、東京都生まれ。製菓専門学校を卒業後、「渋 谷フランセ」入社。国内外の有名チョコレート専門店を 経て2013年「デリーモ赤坂店」オープン。ブランド立ち上げ時よりシェフパティシエ・ショコラティエとして活躍。2018年東京ミッドタウン日比谷に本店移転、東西7店舗展開。2020年新業態「オーブン ・ニューヨーク」を新宿伊勢丹にオープン。

こういうボンボン・ショコラは、球状のものもあるけれど四角いものが多くて、濃淡はあれど茶色のものがほとんど。それが当たり前だと思っていると、この箱を開けた瞬間、目に飛び込んでくる鮮やかさにびっくりします。

その理由を江口さんはこう語ります。

「僕はショコラティエをやってるんですが、チョコを売ってるという感覚ではなく、お客様に驚きや感動やハッピーな時間を提供している感覚が強いんです。例えば、スタバでコーヒーを飲むのって、コーヒーにお金を払っているけど、あの空間でリラックスする時間を購入している感覚がありますよね。それに似ていると思います。

ファッションも一緒で、寒さをしのぐためだけに服を買わないですよね。赤でも黒でも白でも一緒なのに、色を選ぶ。着てうれしいかどうかも選ぶ観点だったりします。

僕が作るチョコで、素材や味だけでなく、香りや色にもこだわっているのは、そのチョコを食べているお客様、大切な人にプレゼントするお客様の、自己価値が上がるかどうかも重要視しているからです。」

最上のひと時を楽しんでほしいから、コーヒーや紅茶もいいけれど、あえてワインをペアリング。ワインは、ショコラとの相性はもちろん、特別な時間に色を添えられる、といった観点からも江口さんは選定しています。

原材料の産地にこだわる「ショコラアソートプラリネ6」におすすめのワイン

ペアリングワインはコレ!

  • 2016 レイト・ハーヴェスト・ジンファンデル/ダッシュ
    アメリカ・カリフォルニア州

「レイト・ハーヴェスト」とは遅摘みの意味。ですが、過熟ではなく適熟で収穫し、野生酵母で発酵。濾過や澱引きはほとんど行わず、樽の風味も極力つけないよう大樽で熟成した、ピュアな果実味を楽しめる、エレガントな甘口ワインです。

ドライイチジクやドライプルーンの香りに、ちょっぴり乾いた土のニュアンスも感じ、これが、カカオの風味とマッチします。程よい酸があるので、甘×甘の組み合わせでも、口の中にまったり感の余韻を引きずらないのがいい。カカオの風味とぶつからない程度の酸なのが、この組み合わせの秀逸な理由とのこと。

造り手のマイケル・ダッシュと妻のアンは、カリフォルニアとボルドーという異なる地でそれぞれ醸造を学び、経験を積んできました。ラベルに描かれている猿と魚は、まったく違う土壌でワインを学んだ二人が、同じ理想を求めて進む様を表しています。

そんな思いを込めたラベルを眺めながら、二人で1年後、5年後、10年後の未来を語り合うバレンタインも素敵ですね。

ケーキのような「ショコラアソートパティスリー6」におすすめのワイン

ペアリングワインはコレ!

  • 2018カーネロス シャルドネ/セインツベリー
    アメリカ・カリフォルニア州

白桃や熟したグレープフルーツを彷彿させる、ボリューム感あるフルーティな香り。加えて、樽熟成によるバニラの香りも風味に厚みを与えます。カリフォルニアらしいリッチな口当たりを、丸みのある酸が最後に引き締めます。

合わせるショコラは、いわゆる“チョコレート”のコクのある甘味というよりは、ナッツやフルーツの味わいが前面に感じられるので、厚みのある白ワインはぴったりでしょう。

日本人好みの口当たりのいい味わいで、大人気のシャルドネ。お相手のワインの好みがわからなくても、外さないペアです。外さないのに、ワンランク上のバレンタインギフトになるでしょう。

【ワインの王・バローロ】で「ショコラアソートパティスリー10」を楽しむ

ペアリングワインはコレ!

  • 2014 バローロ/ピオ・チェーザレ
    イタリア・ピエモンテ州

赤いバラをメインにしたドライフラワーの大きな花束を想像させるような、華やかだけど落ち着いた、そしてエレガントな香り。リコリスなどのハーブやスパイシーなニュアンスも感じられ、味の複雑さを作っています。

バローロの故郷は、イタリア・ピエモンテ州のクーネオ県。ピエモンテは、バローロだけではなく、ヘーゼルナッツの名産地でもあり、ピエモンテの州都トリノは、イタリアのチョコレート発祥の地でもあります。「ショコラアソートパティスリー10」のチョコレートにも、ヘーゼルナッツやピスタチオなどの香り高いナッツが使われているので、相性は抜群!

ショコラとワインの深き縁…歴史と伝統を感じながら、一粒一粒風味の異なるショコラとのペアリングを、お二人で、感想を言い合いながら楽しんでみるのもいいかもしれません。

【シャンパン・ロゼ】で「ショコラアソートパティスリー10」を楽しむ

ペアリングワインはコレ!

  • NV ブリュット・ロゼ/ドゥーツ
    フランス・シャンパーニュ地方

イチゴ、ラズベリー、チェリーの他、ブラックベリーやザクロを感じさせる、フレッシュで芳醇な香りです。口の中にしっかりと赤いベリーの味わいを感じるフルボディ。心地よい酸が後を引き、エレガントに心地よく楽しめます。

ピノ・ノワールが主体で、シャルドネが少々、加えてシャンパーニュの古酒をブレンドしているのでノン・ヴィンテージですが、それゆえ、フレッシュさとともに奥行きのある深い風味が楽しめるシャンパンです。

フルーツのジュレやジャムを使った“ケーキのようなショコラアソート”との素晴らしいペアリングが楽しめます。意外とナッツのほのかな香ばしさとも調和し、しみじみと、ショコラの味わいを楽しみたい方にもおすすめのペアリングです。

【名門シャンパーニュ】で「ショコラアソートパティスリー10」を楽しむ

ペアリングワインはコレ!

  • 2007 ラ・グラン・ダネ/ボランジェ
    フランス・シャンパーニュ地方

ボランジェは、世界中に熱烈な愛好家が多数いる、老舗でかつ名門中の名門のシャンパーニュ・メゾン。英国王室御用達となったメゾン第1号でもあります。ラ・グラン・ダネ(偉大な年)は、その名の通り、作柄が非常に良い年にしか造られない、特別なシャンパーニュ。

“男前シャンパーニュ”と呼ばれるくらい、その香りと味わいは濃厚で、これの右に出るシャンパンにはなかなか出会えないはず。もちろん、ショコラの芳醇で濃厚な味わいに負けるようなシャンパンではありません。

滋味深い味わいのメイン料理とも間違いのないペアリングをしてくれるので、バレンタインに素敵なディナーも考えている方には、料理からチョコレートまで通して楽しめます。もちろん、2007年に特別な思い入れがある方にはぴったりなワインですね。

Happy Valentine’s Day with full of love!

“バレンタイン”は、ローマ帝国時代に実在した司祭の名前。ローマ軍兵士の婚姻を禁止にした時の皇帝に逆らって、隠れてこっそり、結婚式を執り行っていました。それがある時見つかってしまい殉教。その日が2月14日と言われています。

そんなSt. Valentine’s dayの意味や、ワインのバックグラウンド、ワインとチョコレートの交わるストーリーにも思いを馳せながら、キラキラ輝く宝石のようなチョコレートとともに、思い出深い、ステキな2月14日をお過ごしください。

今回紹介したチョコレートとワインのセットは、「WINE@オンラインショップ」で2021年1月30日に販売スタート!期間限定&数量限定ですので、お早めにチェックしてくださいね!

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