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【ブルーチーズと果物のタルティーヌ】おもてなしもできる“パン飲み”レシピ&おすすめワイン

家でもおいしくワインを楽しみたい!そこに、ピッタリ合う料理やつまみがあれば、家飲みはグッと楽しい時間になります。

そこで、簡単だけど、ちょっとプロのコツも交えた料理レシピを、チーズプロフェッショナルの資格を持つ“呑兵衛ライター”の佐野嘉彦がご紹介。おすすめのペアリングワインも併せてお教えします。

今回のレシピは、ブルーチーズと果物のタルティーヌ

小腹が空いてワインで“パン飲み”したい時、はたまたお客様が来た時のおもてなしとしても使える“オープンサンド”です。具材を用意してパンにのせるだけの簡単なものですが、「甘い+しょっぱい」の組み合わせに香ばしさをプラスするのがコツ!です。

材料(2人分)

お好みのパン 4枚
ブルーチーズ 60g
リンゴ 1/2個
柿 1/2個

水 50ml
ハチミツ 大さじ6
バルサミコ酢 大さじ6
シナモンパウダー 適量
カカオニブ 適量

POINT
ブルーチーズは水分を多く含んだチーズなので随時、水分(ホエー)が滲み出してきます。これを放っておくと、そこに雑菌が繁殖して風味が損なわれるので、使う時はもちろん、保存中も時々、キッチンペーパーで滲み出した水分をやさしく拭き取りましょう。

作り方

[1]まずは「リンゴのバルサミコ煮」を作る。リンゴは皮をむき、一口サイズに切る。小鍋に水、バルサミコ酢大さじ3、ハチミツ大さじ4を入れて強火にかけ、かき混ぜて全体がなじんだら、リンゴを入れて弱火にする。

[2]水分が少なくなるまで弱火のまま煮込む。とろみがついたらバットにあけて、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やしておく。

POINT
煮ている時はリンゴを焦がさないように、小鍋をそっとゆすったり、へらで軽く混ぜたりしましょう。

[3]次に「柿のバルサミコマリネ」を作ります。柿は皮をむいて一口サイズよりやや小さめに切り、バルサミコ酢大さじ3、ハチミツ大さじ2で和えて、30分ほどそのまま置いておく。

[4]軽くトーストしてバター(分量外)を塗ったパンの上に、[2]のリンゴとブルーチーズをのせて、シナモンパウダーを振る。別のパンには、[3]の柿とブルーチーズをのせて、カカオニブをトッピングすれば完成。

POINT
リンゴのタルティーヌには、シナモンパウダーではなく、フレッシュなスペアミントの葉をのせるのもおすすめです。またリンゴのバルサミコ煮を作らずに、リンゴの果肉がしっかり入った市販のジャムを使っても楽しめます。柿の方は、カカオニブの代わりにココアの粉を振ってもおいしく召し上がれます。

おすすめのペアリングワイン

ひと手間かけて甘味が凝縮したフルーツと、塩気とうま味が凝縮したブルーチーズは最高の相性です。そこにシナモンパウダーやカカオニブで香ばしさをプラス。味わい豊かなアペリティフの一品となります。

甘味、塩味、酸味、うま味に、軽い苦みや渋みが加わり、さらにパンやシナモンなどの香りも重なる・・・複雑な風味を持ったタルティーヌのペアリングには、色々なワインの可能性が生まれますが、アペリティフということも考えると、ここはシャンパンがベストチョイスかもしれません。

NV ブリュット・エヴィデンス/ボードヴァン
産地
フランス・シャンパーニュ地方
品種
ピノ・ノワール40%、ムニエ40%、シャルドネ20%
タイプ
香ばしエレガント系 シャンパーニュ
NV ブリュット・プルミエ・クリュ・ロゼ/マチュー・プランセ
産地
フランス・シャンパーニュ地方
品種
シャルドネ70%、ピノ・ノワール30%のシャンパンに、ピノ・ノワール100%の赤ワインを12%アサンブラージュ
タイプ
芳醇なエレガント系 ロゼシャンパーニュ

シャンパン以外に、カバやプロセッコなどのスパークリングワインでもいいですし、果実味豊かで樽香の効いた白ワインや、フルーティーな赤ワインも合うと思います。

また今回は、塩味とうま味の食材としてブルーチーズを使いましたが、もちろんカマンベールチーズや生ハムなどでもおいしく味わえます。

あなたのお好みで自由に作って、“パン飲み”を楽しんでみてください。

 

【冬白野菜のイタリア煮込み】胃にもやさしいカロリーオフの料理レシピとおすすめワイン

家でもおいしくワインを楽しみたい!そこに、ピッタリ合う料理やつまみがあれば、家飲みはグッと楽しい時間になります。

そこで、簡単だけど、ちょっとプロのコツも交えた料理レシピを、チーズプロフェッショナルの資格を持つ“呑兵衛ライター”の佐野嘉彦がご紹介。おすすめのペアリングワインも併せてお教えします。

今回のレシピは、冬白野菜のイタリア煮込み

カロリーも低く、お正月のごちそうでちょっと胃が疲れている方にぴったりの料理です。冬の寒い日は、沁み入るような野菜のうま味をじんわりと感じて、体の中から温まりましょう。

材料(4人分)

白菜 1/4玉
長ネギ 2本
カブ 2個
カリフラワー 1/2玉
ホワイトマッシュルーム 5〜6個

ローリエ 2枚
ニンニク 1片
オリーブオイル 大さじ4
塩・胡椒 適量
パルミジャーノ・レッジャーノ(仕上げ用) 適量

POINT
長ネギの代わりにリーキがあれば尚よしですが、下仁田ネギや深谷ネギなどのできるだけ太くて食べ応えのあるネギがおすすめです。また、仕上げ用のパルミジャーノ・レッジャーノですが、グラナ・パダーノやコンテなどのハードタイプのチーズでも代用可能です。

作り方

[1]白菜はバラさずに10cm程度のざく切りにし、長ネギは8〜10cmに切る。マッシュルームは石づきを落とし、カブは茎を少し残したまま皮をむき、1/4または1/2に切る。カリフラワーは小房に分けておく。

POINT
どの具材も一口サイズよりは大きく、おでんや寄せ鍋の具材のようなイメージでゴロっとした大きめのサイズ感にしておく。

[2]白菜の芯に近い部分、長ネギ、皮つきのニンニク、ローリエの葉を大きめの鍋に入れ、水を500mlほど加える。そこに塩を2つまみ振り入れたら、フタをして中弱火でまずは10分煮る。

[3]全体がしんなりしてきたら、オリーブオイル大さじ2を回しかけ、塩を2つまみ振り、もう一度フタをして弱火で5分煮る。

POINT
フタを開け閉めする際には、フタの内側についた水滴も鍋の中に戻します。野菜から出た水分や栄養素をすべて逃さず、煮込みの中に戻します。

[4]残りの白菜、カブ、カリフラワー、マッシュルームを入れ、残りのオリーブオイル(大さじ2)を回しかけ、塩を1つまみ加え、胡椒を軽く振る。再度フタをして、弱火で20分煮込む。

POINT
途中、フタについた水滴を鍋に戻しつつ、何度か煮汁を野菜の上にかけると全体の味わいが均一に仕上がります。その際、煮汁の味見をして、ほんのりやさしい塩味を感じる程度であればOK。まったく感じられないようであれば塩を足し、強すぎるようであれば少し水を足しましょう。

[5]器に盛り、パルミジャーノ・レッジャーノをスライサー(またはピーラー)で薄めに削って、上にのせたら出来あがり。

おすすめのペアリングワイン

冬の野菜そのものが持つうま味に、塩、オリーブオイル、パルミジャーノ・レッジャーノの風味を重ねただけのシンプルな味わいなので、ワインもそれに合わせた繊細な風味のものをおすすめしたいと思います。

樽の香りはほのかであれば構いませんが、バターやバニラのような香りは相性があまり良くありません。また、酸味がシャープなものや海を感じるようなミネラル感もバランスを欠いてしまいます。

白ワインなら、果実味がありつつも、まろやかな酸味があるものがおすすめ。イタリア内陸のトレッビアーノピエモンテ州のガヴィ、また日本の甲州などがおすすめです。

トレッビアーノ・ディ・カペッツァーナ 2019
産地
イタリア・トスカーナ州
品種
トレッビアーノ100%
タイプ
コクあり深み系 白

繊細な風味の煮込みなので、赤ワインのタンニン(渋み)は邪魔になってしまいます。野菜自体に力強いうま味や土の香りがあって、最後に削りかけるパルミジャーノ・レッジャーノの風味がしっかりしているのであれば、きめ細かな泡があるスパークリングワインがおすすめ。

シャルドネ主体のフランチャコルタであれば、山や畑のミネラル感に寄り添いながら、口あたりも心地よいペアリングになると思います。

NV フランチャコルタ・ブリュット/フェルゲッティーナ
産地
イタリア・ロンバルディア州
品種
シャルドネ90%、ピノ・ネロ(ピノ・ノワール)10%
タイプ
すっきりドライ系 スパークリング

今回は冬野菜の白いものばかりを使って、見た目もシンプルに仕立てましたが、ジャガイモやニンジン、カボチャなど家にある野菜やあなたのお好みの野菜で作って楽しんでみてください。

そして、滋味深い白ワインと合わせるのをお忘れなく!

 

【タルティフレット】クリスマスにぴったりのとろ〜り郷土料理レシピとおすすめワイン

クリスマスは家でもおいしくワインを楽しみたい!そこに、ぴったり合う料理やつまみがあれば、家飲みはグッと楽しい時間になります。

そこで、簡単だけど、ちょっとプロのコツも交えた料理レシピを、チーズプロフェッショナルの資格を持つ“呑兵衛エディター”の佐野嘉彦がご紹介。おすすめのペアリングワインも併せてお教えします。

今回のレシピは、タルティフレット。フランス東部、アルプスエリアにあるサヴォワ地方の郷土料理です。

本場と同じく「ルブロション」というチーズで本格的に作りましたが、日本ではチーズ専門店でないと手に入らないチーズなので「カマンベールチーズ」で代用してもOKです。

材料(2〜3人分)

ジャガイモ 2個
ベーコン 80g
タマネギ 1/2個
ニンニク 1片
ルブロションチーズ 1/2個(またはカマンベール1個)
白ワイン 10〜15ml
生クリーム 100ml
塩・胡椒 適量

POINT
ベーコンはブロックのものがおすすめ。薄切りのものより、食べ応えも旨みもアップします。ニンニクはチューブのものを使っても構いませんし、苦手な方は省いてもOKです。

作り方

[1]ジャガイモはよく洗って芽を取ったら、1cm幅にスライス。耐熱容器に並べてラップをかけ、500Wのレンジでで4〜5分加熱する。その間に、ベーコンを1〜2cm幅に切り、タマネギは4〜5cmくらいのスライスにし、ニンニクは粗みじんにしておく。

POINT
ジャガイモは、今回皮つきのままで素朴な風味を生かしましたが、気になる方は皮をむいてスライスしてください。また、皮つきのまま少し固めに茹でてから皮をむき、1cmくらいの幅に切ってももちろんOK。その場合はメークインなどの崩れにくい種類がおすすめです。

[2]フライパンを熱し、油はひかずに中火でベーコンを炒める。ベーコンから油が出てきたら、タマネギとニンニクを入れて炒め合わせ、胡椒を振る。

POINT
少量のバター(分量外)を加えるとさらにコクが出ます。

[3]タマネギの色が少し透けてきたら白ワインを加えてアルコールをとばす。軽く煮詰めたら中弱火にして、生クリームを加えて少しとろみが出るくらいまで煮詰める。

[4]バター(分量外)を塗った耐熱皿にジャガイモを並べ軽く塩胡椒し、[3]を流し入れて、横半分に切ったチーズを、皮目を上にしてのせる。

POINT
耐熱皿にジャガイモを並べる時は、少し隙間をあけて。ベーコンなどを合わせたクリームが全体になじみやすくなります。

[4]200℃に予熱したオーブン(オーブントースターでも可)で10分程度焼き、チーズが溶けたら完成。

おすすめのペアリングワイン

ベーコンの塩気とうま味、チーズとクリームの濃厚なコクがある料理なので、ワインもそれに合わせた風味のものをおすすめしたいと思います。

サヴォワ地方では、ジャケール、アルテス、シャルドネといった品種の白ワインや、ガメイ、ピノ・ノワールなどのロゼや赤、さらに白とロゼのスパークリングのワインが造られていますが、日本ではなかなかお目にかかりません。

白ワインなら、まろやかな酸味がありつつも、樽の香りや果実味があるシャルドネが比較的手に入りやすいですし、おすすめです。

2017 マコン・ラ・ロッシュ・ヴィヌーズ・ブラン/オリヴィエ・メールラン
産地
フランス・ブルゴーニュ地方
品種
シャルドネ
タイプ
ミディアムライト辛口 白

反対に、料理の濃厚な味わいをさっぱりとさせてくれるキリッとした酸味とともに、ハチミツのようなまろやかさを併せ持つリースリングという選択肢もありです。

2018 シャトー・ベラ・リースリング/エゴン・ミュラー
産地
スロバキア
品種
リースリング
タイプ
ミディアムライト辛口 白

赤ワインなら、あまり渋みがなく、軽やかでフルーティーなものがクリームやチーズの乳風味に素直に寄り添ってくれます。サヴォワでも造られていますが、ガメイやピノ・ノワールの赤がおすすめです。

2019 コート・ド・ブルイィ・レ・セット・ヴィーニュ/シャトー・ティヴァン
産地
フランス・ブルゴーニュ地方
品種
ガメイ
タイプ
ミディアムライト辛口 赤

タルティフレットは寒い季節にぴったりの素朴なオーブン料理ですが、クリスマスディナーのメインにもなる一品。ワインを開けて、暖かい部屋でゆるりと、おいしく楽しんでみてください。

Enjoy Happy Holidays!

 

 

【イタリアン冷奴】簡単だけどワインに合う!プロ直伝のレシピ

家でもおいしくワインを楽しみたい!そこに、ピッタリ合う料理やつまみがあれば、家飲みはグッと楽しい時間になります。

そこで、簡単だけど、ちょっとプロのコツも交えた“ワインのアテ”のレシピを、チーズプロフェッショナルの資格を持つ“呑兵衛エディター”の佐野嘉彦がご紹介。ついつい誰かに語りたくなっちゃうようなウンチクやペアリングのワインを選ぶコツも併せてお教えします。

今回のレシピは、イタリアン冷奴。“イタリアチーズの王様”とも呼ばれるパルミジャーノ・レッジャーノのうま味を活かした超簡単な一品で、ワインを楽しみましょう。

材料(1〜2人分)

・豆腐 1/2丁
・ブラックオリーブ(瓶詰など) 20g程度
・パルミジャーノ・レッジャーノ 20g程度
・EXV.オリーブオイル 適量

作り方

[1] 豆腐を食べやすい大きさに切る。

[2]ブラックオリーブを粗みじんに切って、豆腐の上にのせる。

[3]パルミジャーノ・レッジャーノを削りおろして[2]にたっぷりのせたら、EXV.オリーブオイルをまわしかけて完成。

知っておきたいポイント&失敗しないコツ

あっという間にできる、晩酌のつまみ。おなじみの「冷奴」ですが、薬味をイタリアンの食材に置き換えるだけで、ワインにぴったりのアテになります。

ネギやショウガなどの薬味をブラックオリーブに、かつおぶしをパルミジャーノ・レッジャーノに置き換え、最後に醤油ではなくオリーブオイルをかけて…塩気が足りないという人は最後に調整で振りましょう。薬味はブラックオリーブのほかに、ツナや生ハム、肉そぼろなどでもOK!豆腐を“生地”にして、いろいろなトッピングが可能です。

豆腐は木綿がおすすめですが、絹ごしならよりさっぱりとした味わいが楽しめます。オリーブオイルはエキストラヴァージンのものを使って、香りを大事に。ローズマリーやタイムなどのハーブやパセリを仕上げに散らせば、ワインとの相性がさらに高まります。

チーズは、粉チーズではなく、ぜひパルミジャーノ・レッジャーノを。うま味のしっかりしたチーズで、品揃えがそこそこあるお店なら売っているチーズですし、保存も効きます。エキストラヴァージンのオリーブオイルとパルミジャーノ・レッジャーノを使うことが、ワインのおいしいアテとしての成否を大きく左右します!

おすすめのペアリングワイン

豆腐はとても淡白な味わいなので、トッピング食材のアロマ&フレーバーを手掛かりにワインを選びましょう。今回のブラックオリーブ、パルミジャーノ・レッジャーノ、オリーブオイルなら、辛口のロゼワインがおすすめです。仕上げにローズマリーなどのハーブを散らすなら、南仏のロゼがベストマッチするでしょう。

2016 アライナ・ロゼ
産地
フランス・ラングドック地方
品種
グルナッシュ、サンソー、シラー
タイプ
ミディアムライト辛口 ロゼ

赤ワインはタンニン(渋み)が強すぎるのでおすすめできませんが、キリッと冷やしたロゼならぴったり。前菜のような一品なので、ロゼのスパークリングをセレクトすると気分も上がります。

NV スパークリング・レゼルヴ・ブリュット・ロゼ
産地
フランス・ローヌ地方
品種
ピノ・ノワール、グルナッシュ、サンソー
タイプ
ミディアムライト辛口 スパークリング(ロゼ)

また個人的には、アーモンドのようなナッツのフレーバーがある、イタリア・トスカーナ州の「ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ(DOCG)」が最高に合うと思います。他にも、後味にほんのりとした柑橘のほろ苦さを感じるシチリアの白ワインがおすすめです。

トレッビアーノ・ディ・カペッツァーナ 2019
産地
イタリア / トスカーナ州 / カルミニャーノ
品種
トレッビアーノ100%
タイプ
白ワイン - 辛口 - ミディアムフル

味わいのマトリックスからワインを探す!

具体的なワインを探すなら、味わいのマトリックスを活用するのも効果的。自分好みのペアリングワインを探してみましょう。

■ワインのマトリックスは こちら

ロゼ・白・スパークリングとワインのタイプ別のマトリックスがあり、酸味、フルーティ感(果実味)、渋みや苦味などのポイントから、より具体的なワインを探せるようになっています。

 

【山の日】はべランピング、グランピング、ソロキャンプ!? 簡単チーズレシピ3品&ペアリングワイン

まだまだ旅行をするのも難しいなか、手軽にレジャー気分を楽しむスタイルが人気です。べランピング、グランピング、ソロキャンプ…といったキーワードも、最近はよく耳にするようになりました。

2016年施行の改正祝日法で新設された「山の日」、そしてお盆休みももうすぐ…。

ワイン好きのみなさんが、少しでも楽しい夏を過ごせるよう、今回は話題のレジャーのキーワードと共に、家でも屋外でも手軽に作れる絶品チーズ料理3品とそれぞれに合うおすすめワインを、チーズプロフェッショナルでもある編集長の佐野がご紹介します。

ソロキャンプ、グランピング、ベランピングとは?

家にいながら気軽にキャンプのようなレジャー感を味わえるアクティビティ。そんな話題のキーワードを、まずは簡単に説明しておきましょう。あなたもこの夏、実践できるものがあるかもしれません。

ソロキャンプ

読んで字の如く、一人でじっくり楽しむキャンプスタイルのことです。自分の時間を大切する“お一人様ブーム”と共に、新しいアウトドアとして注目を集めています。オートキャンプ場などの施設から始めて、上級者になると山で野営をするようになるなど、経験値で楽しみ方も変わっていくようです。

グランピング

「Glamorous(グラマラス)」と「Camping(キャンピング)」を組み合わせた造語で、魅力的でおしゃれなキャンプスタイルといった意味になるでしょうか。コテージやトレーラーハウスなど施設の形態は様々ですが、キャンプ用品などは用意されているため、リゾート感覚で手軽にアウトドア気分を味わえるのが特徴です。

ベランピング

「ベランダ」と「グランピング」を合わせた造語。家のベランダで、ちょっとおしゃれなキャンプスタイルを楽しむことを言います。マンションやアパートでは、特に騒音や火の扱いに制限があるので要注意ですが、料理はキッチンで作って、ベランダにキャンプ用のチェアを置いてゆるりとワインと一緒に味わうだけでも、非日常感はグッと増すはずです。

アウトドアにまつわるキーワードを整理したところで、野外でも楽しめる簡単チーズ料理3品のレシピと、それぞれに合うペアリングワインを紹介していきましょう!

【カマンベールのホイル焼き】まるで即席フォンデュ!

本場フランスのものでも、国産のものでもOK。カマンベールは、キャンプでも活躍してくれるチーズの代表選手です。材料は、カマンベール(200g以上のもの)1個、白ワイン、塩胡椒、ローズマリーだけ!

カマンベールの上面の外皮をカットして取り除き(もしくは横半分にカットして2つにして)、アルミホイルで周りを包んでグリル。家ならオーブントースターでも作れます。

少し溶けてきたら、白ワイン少々を入れ、ローズマリーと塩胡椒を加えて、スプーンでやさしくかき混ぜていき、トロトロになったら完成。カットしたバゲットやクラッカーなど、お好みのものをつけてチーズフォンデュのように食べれば、ワインが飲みたくなること間違いなしです。

チーズのしっかりした味わいとハーブの香りに合わせて、心地よい苦みと果実味を持ったスペインのカバロゼワインを。お手頃ワインで、風味もピタリと合わせましょう。

ジャズ ナトゥーレ レセルバ N.V.
産地
スペイン / カタルーニャ州
品種
チャレロ50%、マカベオ35%、パレリャーダ15%
タイプ
スパークリングワイン - 辛口 - ミディアムライト
2018 パシオン・デ・ボバル ロサード/ボデガ・シエラ・ノルテ
産地
スペイン・バレンシア州
品種
ボバル
タイプ
ミディアムフル辛口 ロゼ

【なんちゃってラクレット】野菜・きのこ・肉…何でもOK!

専用のオーブンやグリルで大きなチーズを焼いて「ザザーっと削りかける」のがラクレットの醍醐味…ですが、もっと手軽に買えるチーズで作って、ワインのアテとして楽しんでみましょう。

ジャガイモやトウモロコシなどの野菜、椎茸やエリンギといったきのこ類、さらにソーセージなどの肉類をグリルして、具材を準備。家ならオーブントースターやフライパンを使っても、もちろんOKです。

チーズはラクレットでなくとも、ゴーダチェダーなどのセミハードタイプのチーズでOK。1cm程度の厚さにスライスして、小さめのフライパンやスキレットに入れ、弱火〜中火でじっくり溶かして、準備万端の野菜やきのこなどの上にトロ〜リとかければ出来あがり。

チーズは、ピザ用のシュレッドチーズでも構いません。ただし、一度にたくさん溶かすのではなく、一回分ずつ溶かして具材にかけて食べるのがポイント。チーズが冷めて固まってしまうとおいしさが半減してしまいます。

ワインは、香ばしい樽香がある白ワインか、ガメイなどの軽めの赤ワインがよく合います。

2019 コート・ド・ブルイィ・レ・セット・ヴィーニュ/シャトー・ティヴァン
産地
フランス・ブルゴーニュ地方
品種
ガメイ
タイプ
ミディアムライト辛口 赤

【焼きチーズ】ワインのつまみにぴったりの食感と塩気

チーズには、加熱してもトロ〜リと溶けないものがあります。フレッシュタイプに分類される、ギリシャの「フェタ」やキプロスの「ハルーミ(ハロウミ)」、大豆などから作られた植物性の「ヴィーガンチーズ」などがあります。こうしたチーズは、専門店でなくても、最近は輸入食材のスーパーでよく売られています。

真っ白で豆腐のようなチーズは、小麦粉を軽くはたくように付けたら、フライパンやホットプレートで中火で焼き目が付くまで焼くだけ。シコシコとした食感も残って、ワインのつまみに最適です。トロッと溶けて流れ出すことがないので、バーベキューの網や魚焼きグリルでも焼くことができます。

ただし、「フェタ」は塩水漬けによって保存性をもたせたチーズなので、前日にちょっと味見してみましょう。塩辛いときは、あらかじめ薄い塩水に1晩浸して塩抜きをしておく手間が必要です。

また、衣をつけてアルミホイルの上で焼くと、チーズフライのような仕上がりになり、また違ったおいしさが体験できます。

シンプルな焼きチーズなら、同郷の地中海エリアの白ワインがおすすめ。潮っぽいミネラル感が合うと思います。衣焼きの場合は、果実味と胡椒などのスパイス感がある赤のスパークリングがイチオシです。

2018 アシルティコ・フロリナ/キリ・ヤーニ
産地
ギリシャ
品種
アシルティコ
タイプ
ミディアムフル辛口 白

ダーレンベルグ / ザ・ペパーミント・パドック スパークリング レッド N.V.
産地
オーストラリア / 南オーストラリア州 / マクラーレン・ヴェール
品種
シャンブルサン72%、シラー14%、グラシアーノ13%
タイプ
赤スパークリングワイン - 中辛口(セミドライ) - ミディアムフル

【山の日】は、レジャー気分でワインを!

2021年は東京オリンピック・パラリンピックの影響から、8月8日が「山の日」。ですが、本来は8月11日で、お盆シーズンの前にやってくる8月唯一の国民の祝日です。

8月11日に山に関する特別な出来事があったわけではなく、「海の日」の制定が一つのきっかけとなり、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」という主旨のもと、2016年に施行されました。

アウトドア気分で楽しむ、簡単チーズ料理とワイン。

山の緑に包まれるソロキャンプやグランピングに出かける人も、山のレジャーには出かけずに家でベランピングを楽しむ人も、ぜひ参考にしていただければと思います。

 

簡単レシピ付き!スパークリングワインがすすむ夏の【チーズアシェット】3品

暑い季節になってくると、シュワシュワっとしたスパークリングワインが飲みたくなるもの。つまみも、火を使わずに簡単に作れる一品が重宝します。

そこで「プラトー以上お料理未満」がコンセプトの“チーズアシェット”の夏バージョンをお届けします。ちょっとエキゾチックで泡にピッタリな3品の作り方とともに、編集部おすすめのスパークリングワインも併せてご紹介します。

【チーズアシェット】とは?
コンセプトは「プラトー以上お料理未満」。フランス語の「Assiette de fromages(チーズの小さな盛り合わせ)」 を元にした造語で、副食材や調味料を使ってひと手間加えたおつまみのようなものを意味します。チーズプロフェッショナルの資格を持つ料理研究家の小野孝予さんが提唱しているチーズの食のスタイル。詳しくは こちら をチェック!

和風セルヴェル・ド・カニュ

「セルヴェル・ド・カニュ」はフランス・リヨンの郷土料理。直訳すると「絹織職人の脳みそ」というちょっとビックリする名前ですが、フレッシュチーズのフロマージュ・ブランに生クリームを混ぜ合わせ、ハーブとニンニクを加えた料理です。

それを、ちょっと和風にアレンジ。

ショウガ、ミョウガ、大葉、青ネギをすべてみじん切りにして、フロマージュ・ブラン(水切りヨーグルトでもOK)に混ぜ、塩胡椒で味付けするだけ。それを冷蔵庫で少し置き、味がなじんだら、パンに塗ったり野菜につけたりして食べます。

さらにお好みで、ニンニク、淡口醤油、ハチミツ、ビネガー、オリーブオイルをプラスして、自分流にアレンジするのもOK!

草薫る!NZソーヴィニヨン・ブランの泡を

まるで草原の真ん中にいるような、さわやかな草やハーブの香りに包まれるソーヴィニヨン・ブランのスパークリング。いきいきとした透明感のある酸味があり、ミョウガやシソなどの薬味の香りにもぴったりです。

スティーンバーグ / スパークリング ソーヴィニヨン・ブラン N.V.
産地
南アフリカ / コースタル地方 / コンスタンシア
品種
ソーヴィニヨン・ブラン100%
タイプ
スパークリングワイン - 辛口 - ミディアムライト

枝豆のパリパリチーズ

コンビニやスーパーでも買えるスライスチーズの“とろけるタイプ”。これに枝豆をプラスした一品です。

まず、茹でた枝豆をさやから出し、できれば薄皮も取り除いておきます。次に、耐熱皿にクッキングシートを敷き、とろけるタイプのスライスチーズを1枚のせ、枝豆を適量並べて、上からチーズをもう 1 枚重ねます。

これを600Wの電子レンジで約3分加熱。レンジから取り出し、冷めて硬くなってから、食べやすい大きさにカットすれば完成です。

ワイン上級者にも初心者にもお薦めのプロセッコを

青リンゴの爽やかな香りが印象的で、余韻にはほのかにビターなニュアンスも。アペリティフ全般に合いますし、魚介を揚げたフリットミストやポテトチップスのようなスナックとも合うので、枝豆&チーズのこのアシェットにもぴったりです。

2019 プロセッコ・ミレジマート/ヴィーニャ・ドガリーナ
産地
イタリア・ヴェネト州
品種
グレラ100%
タイプ
ライトボディ辛口 スパークリング(白)

ピータン・ブッラータ

繊維状のフレッシュチーズと生クリームをモッツァレラで包んだブッラータは、日本でもここ数年で人気のチーズに。イタリアからの輸入だけでなく、日本のチーズ工房で作られたものも増えてきました。

塩とオリーブオイルでシンプルに食べたり、季節のフルーツを合わせたりするのが定番の食べ方ですが、今回はなんと中華風に。

「ピータン豆腐」の要領で、器にブッラータとスライスしたピータンを盛りつけ、醤油とラー油をかけて、香菜(パクチー)をのせるだけ。豆腐よりもミルキーでコク豊かなので、スパークリングワインとの相性も抜群です。

爽快感と熟成感が併存する赤スパークリングを

ブラックベリーの果実味や黒胡椒などのスパイスの香り、全体を引き締める渋みが調和したオージー・シラーズの泡。ピータン独特の熟成香や塩気、ブッラータの濃厚な乳脂肪のミルク感があるこのチーズアシェットと合わせると、料理のソースのような印象にも。

ダーレンベルグ / ザ・ペパーミント・パドック スパークリング レッド N.V.
産地
オーストラリア / 南オーストラリア州 / マクラーレン・ヴェール
品種
シャンブルサン72%、シラー14%、グラシアーノ13%
タイプ
赤スパークリングワイン - 中辛口(セミドライ) - ミディアムフル

泡ワイン&チーズで、夏も豊かな時間を

スパークリングワインとともに、夏気分を堪能するチーズアシェットの3品。「夏にチーズは重たくて胃がもたれそう」と思われそうですが、フレッシュタイプのチーズを中心に考えると、爽やかな味わいのつまみがまだまだ生まれそうです。

小野孝予さんが提案するものだけでなく、チーズアシェットのコミュニティでは色々な方が、季節を感じながら、手軽に楽しめるものを紹介しています。

チーズアシェットにご興味のある方は、ぜひ下記の情報もチェックしてみてください。

■チーズアシェット(チーズプロフェッショナル協会公式)
情報提供&情報交換の場、皆様との交流を深めるSNSコミュニティ!

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協力:NPO法人チーズプロフェッショナル協会(C.P.A.)
チーズの普及啓蒙を目的に、2000年に発足した特定非営利活動法人。「チーズプロフェッショナル資格認定試験」や「チーズ検定」といったチーズの正しい知識と技術を広く伝えるための活動のほか、日本独自のチーズ文化を創造していくこと、またチーズに関わる全ての人たちを応援するということをミッションに活動している。

 

母の日は料理&ワインで感謝を伝えよう!本格&簡単【カルボナーラ】のレシピ

ワインと料理で、お母さんに「ありがとう」の気持ちを伝える。今年はカーネーションを買って渡すだけじゃなくて、母の日に手作りの料理を作って、感謝の気持ちを伝えてみませんか?

メニューは、お母さんが自分ではあまり作らないようなものがおすすめ。「料理は苦手…」と心配な方でも大丈夫!本格的でありながら、簡単に作れてワインにも合うレシピを、チーズプロフェッショナルの資格を持つ“呑兵衛エディター”の佐野嘉彦がレクチャーします。

そのレシピは、本格カルボナーラ。ランチでも、家飲みディナーでも楽しめる料理です。また、「ぴったり合うワインはうまく選べないかも…」という方のために、おすすめのペアリングワインも併せてご紹介します!

え?本場イタリアでは生クリームは入れない!?

カルボナーラは日本でもおなじみのパスタメニューではありますが、巷にあふれるカルボナーラのほとんどが生クリーム入りの、実は“日本風カルボナーラ”とも言うべきシロモノだということをご存じでしょうか? 

ワインがグッとおいしくなる本場イタリアのローマ式のカルボナーラは、クリームパスタではありません!作り方はシンプルですが、材料選びとちょっとしたコツで「え!?カルボナーラってこんなにおいしいんだ!」という一品が出来あがります。

材料(1人分)

・お好みのパスタ 80g
・パンチェッタ(またはベーコン) 40g(7〜8mm角の拍子切り)
・白ワイン 大さじ1
・卵黄 2個分
・ペコリーノ・ロマーノ 30g(削りおろしで3/4カップ程度)
・黒胡椒 適量

作り方

[1]油をひかずにフライパン(中火)でパンチェッタ(ベーコン)を炒め、脂が出てきたら白ワインを加え、カリっとするまで炒める。炒め終わったら、そのまま脂ごと粗熱をとっておく。

[2]沸騰させたお湯に、1%の塩(材料外)を入れてパスタを茹でる。その間に、ボウルに卵黄、ペコリーノ・ロマーノ(仕上げ用に少し残しておく)、パスタの茹で汁(大さじ1杯分)を入れて混ぜ、さらに[1]を脂ごと加えて混ぜておく。

[3]茹で上がったパスタを[2]に加えて手早くしっかり混ぜ合わせ(卵がダマになりそうになったら少し茹で汁を加える)、トロリとなったら皿に盛り、ペコリーノチーズ(仕上げ用)と黒胡椒をかけて、出来あがり。

知っておきたいポイント&失敗しないコツ

仕上げにかける黒胡椒が“炭の粉”のように見えることから、「カルボナーラ(炭焼き職人風)」という名前が浸透したとか。「カルボナーラ」の発祥には諸説ありますが、首都ローマやイタリア中部で育まれた郷土料理です。

諸説とともに、使われるパスタの種類もいろいろですが、リガトーニやパッケリといった太くて短い穴あきパスタか、太めのロングパスタを。ソースが絡みやすいものがおすすめです。

茹でたてのパスタを卵黄入りのソースに投入し、手早く&しっかり混ぜ、トロッと乳化させるのがポイント!慣れていない人は、パスタを茹でた湯が入ったままの鍋にボウルをのせて湯せんしながら混ぜれば、失敗知らずです。

火にかけたフライパンの中で混ぜると卵が固まってしまうので、日本では生クリームを入れる作り方が広まりましたが、それではまったく別物になってしまいます。

また、パンチェッタやベーコンではなく、もしグアンチャーレ(豚のほほ肉の塩漬け)が手に入れば、さらに本格派のカルボナーラになります。チーズは、絶対にペコリーノ・ロマーノを。かなりしょっぱいチーズですが、これが塩の代わりにもなっていて、さらに羊乳のまろやかなミルク感もプラスされるため、カルボナーラの味の決め手になります。

おすすめのペアリングワイン

まろやかな酸味としっかりした果実味、さらにフレッシュアーモンドのような軽い香ばしさがある白ワインが相性抜群。マルヴァジア種主体のラツィオ州のフラスカーティのほか、ヴェルメンティーノやヴェルディッキオといったイタリア品種の白ワインがおすすめです。

トレッビアーノ・ディ・カペッツァーナ 2019
産地
イタリア / トスカーナ州 / カルミニャーノ
品種
トレッビアーノ100%
タイプ
白ワイン - 辛口 - ミディアムフル
フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ / カンパナーロ 2018
産地
イタリア / カンパーニャ州 / イルピニア
品種
グレコ50%、フィアーノ50%
タイプ
白ワイン - 辛口 - ミディアムフル

パンチェッタやペコリーノ・ロマーノの強いうま味があるので、赤ワインを合わせるのが好きという人もいますが、基本的に卵の味と赤ワインのタンニンは犬猿の仲。口の中で嫌な印象を生みやすいので、白ワインが苦手という方は、ロゼワインか、タンニン(渋み)が控えめの赤をセレクトしましょう。

アウソニア / アポッロ チェラスオーロ ダブルッツォ 2019
産地
イタリア / アブルッツォ州
品種
モンテプルチアーノ100%
タイプ
ロゼワイン - 辛口 - ミディアムフル

どうして5月?カーネーション?今さら聞けない「母の日」の話

日本では5月の第2日曜日が「母の日」となっています。その由来や歴史のことも少し知っておけば、お母さんとの会話のネタになるかもしれませんので、最後に紹介しておきましょう。

起源には諸説あるのですが、最も有名なのはアメリカ・ウェストヴァージニア州でのお話。アンナ・ジャービスという女性が亡き母を追悼するため、1908年5月10日にフィラデルフィアの教会で赤いカーネーションを配ったのが始まりという説です。

これがアメリカ国内で広まっていき、5月の第2日曜日が「母の日」と制定され、明治末期に日本に伝わり、徐々に日本でも広まっていったと言われています。ヨーロッパ各国にも「お母さんに感謝する日」はありますが、日付や習慣はそれぞれ異なり、祝う花もカーネーションとは限りません。

大事なのは、普段ちょっと照れくさくて言えない「ありがとう」を、自分なりのスタイルで伝えること。今年は、本格カルボナーラ&ワインでお祝いしてみませんか?

 

【チーズオムレツ】簡単だけどワインに合う!プロ直伝のレシピ

家でもおいしくワインを楽しみたい!そこに、ピッタリ合う料理やつまみがあれば、家飲みはグッと楽しい時間になります。

そこで、簡単だけど、ちょっとプロのコツも交えた“ワインのアテ”のレシピを、チーズプロフェッショナルの資格を持つ“呑兵衛エディター”の佐野嘉彦がご紹介。ついつい誰かに語りたくなっちゃうようなウンチクやペアリングのワインを選ぶコツも併せてお教えします。

今回のレシピは、チーズオムレツ。家で余りがちな食材も活用すれば、いろいろなバリエーションでワインも楽しめます。

■レシピ・撮影協力:ヴェネツィア料理酒場 Gli Scampi
■コンテンツ協力:イタリアチーズ通信講座

材料(1〜2人分)

・お好みの野菜 70〜80g(今回は大きな白アスパラガスを2本使用)
・卵 3個
・ベーコン 30g
・玉ねぎ 1/2個
・お好みのチーズ 60g(今回はアズィアーゴというチーズを使用)
・黒胡椒 少々
・オリーブオイル 適量

作り方

[1] 野菜は2〜3cm大に、ベーコンとチーズ(50g程度)は粗みじんに切っておく。玉ねぎはみじん切りにし、半透明になるまでフライパンで炒める。

[2] 卵と[1]の具材、黒胡椒をすべてボウルで混ぜ合わせ、油をひいた小さめのフライパンで軽く混ぜながら、中火で形を整える程度まで焼く。

[3] 耐熱の皿に移して150℃のオーブン(トースター)で3〜4分焼き、仕上げに残りのチーズ(10g程度)を削りおろせば完成。

知っておきたいポイント&失敗しないコツ

今回のチーズオムレツは、イタリア・ヴェネト州のバーカロ(酒場)で楽しまれている小皿料理(チッケッティ)からアレンジ。イタリアではオムレツのことを、フリッタータと呼びます。いわゆる“スペインオムレツ(トルティーリャ)”にも似たオムレツです。

具材の野菜は、下茹でしたグリーンアスパラやジャガイモ、枝豆、パプリカなどもおすすめ。また、ベーコンの代わりに、生ハムやコンビーフ、スモークサーモンを使ってもおいしく作れますし、マッシュルームなどのきのこ類も定番具材です。

チーズは、塩気とうま味が十分にあるハードタイプのチーズを。今回は特別にアズィアーゴというヴェネト州特産のチーズを使いましたが、パルミジャーノ・レッジャーノやグラナ・パダーノもおすすめ。チーズの品揃えがそこそこあるお店なら売っているチーズですし、保存も効きます。粉チーズやプロセスチーズを使っても作れますが、おいしいワインのアテを目指すなら、チーズ選びは妥協せずに。そこが大きな分かれ目になります!

ふわっとマイルドな味が好みという方は、生クリームや牛乳を30〜40ml加えてもOK。その場合は、塩もひとつまみプラスして、味わいを調整しましょう。

おすすめのペアリングワイン

卵やチーズのうま味と協調させながらおいしさを増幅させるには、ボディ&酸がある白ワインがおすすめです。同郷のイタリアで合わせるなら、アパッシメント(陰干し)や樽発酵などをさせたソアヴェ・クラシコや、リボッラ・ジャッラ種のワインがとてもよく合います。

2014 ソアヴェ・クラシコ・ラ・ロッカ
産地
イタリア・ヴェネト州
品種
ガルガーネガ
タイプ
ミディアムライト辛口 白

また、オムレツの具材に合わせるのもコツ!

グリーンアスパラや枝豆などの青い香りのある野菜をメインにしていれば、ソーヴィニョン・ブランのワインが合いますし、生ハムやベーコンなどの肉類を多めに入れて作るなら、ランブルスコ(微発泡の赤ワイン)やバルベーラなど、酸味がある軽めの赤ワインという選択肢もありです。

ジャン・パビオ / プイィ・フュメ ドメーヌ・デ・ファン・カイヨ 2018
産地
フランス / ロワール地方 / サントル・ニヴェルネ地区 / プイィ・フュメ
品種
ソーヴィニヨン・ブラン100%
タイプ
白ワイン - 辛口 - ミディアムライト
NV ランブルスコ・グラスパロッサ・ディ・カステルヴェートロ・セッコ
産地
イタリア・エミリア ロマーニャ州
品種
ランブルスコ・グラスパロッサ
タイプ
ライトボディ辛口 赤(微発泡)

味わいのマトリックスからワインを探す!

具体的なワインを探すなら、味わいのマトリックスを活用するのも効果的。自分好みのペアリングワインを探してみましょう。

■ワインのマトリックスは こちら

ワインのタイプ別のマトリックスがあり、酸味、フルーティ感(果実味)、渋みや苦味などのポイントから、より具体的なワインを探せるようになっています。

 

簡単レシピ付き!【チーズアシェット】&ロゼワインで、大人のひな祭りを

三寒四温の日々が続きますが、3月3日の桃の節句“ひな祭り”は、春を感じる年中行事。女の子の健やかな成長を願うお祝いではありますが、大人もワイン&チーズを楽しみながら、春の訪れを五感で感じてみませんか?

あまり気負わず、一足早いお花見気分も手軽に楽しむために…テーブルの上でワインと一緒に味わえるチーズの楽しみ方を、料理研究家でチーズプロフェッショナルの資格も持つ小野孝予さんに教わりました。

小野さんが提案するのは「チーズアシェット」なる、ちょっと新しい楽しみ方。その説明とともに、誰でも簡単にできる3品の作り方(レシピ)や、大人のひな祭りにぴったりなロゼワインを紹介していきます。

【チーズアシェット】って何?

チーズアシェットは、実は造語。チーズの小さな盛り合わせやカットしたチーズにひと手間加えたものを、フランス語でアシェット・ド・フロマージュ(Assiette de fromages)と言いますが、ちょっと日本人には長くて覚えづらい…。そこで、チーズプロフェッショナル協会の幹事でもある小野さんは、あえて「チーズアシェット」と名付けました。

小野さんによるチーズアシェットのコンセプトは「プラトー以上お料理未満」

日本のチーズ業界では、カットしたチーズやフルーツなどをきれいに盛り合わせたものをチーズプラトーと呼ぶのですが、そもそもこの言葉も、実はお盆や大皿に盛られたチーズを意味するフランス語の「プラトー・ド・フロマージュ(Plateau de fromages)」からきた造語です。

「チーズアシェット」はカット&盛り付けで終わりません。料理というほどではないものの、ひと手間加えた“おつまみ”のようなものなので、色々な種類のチーズを活用することができますし、量も少しでOK!ワイン好きにもたまらない楽しみ方です。

またチーズアシェットは、食べ余してしまったチーズや冷蔵庫の片隅で賞味期限間近になってしまっているチーズを食べ切ることにもつながるので、エシカルな食のスタイルでもあると言えるでしょう。

小野孝予(おの・たかよ)

料理研究家、ソムリエ、チーズプロフェッショナル、シュヴァリエ・デュ・タストフロマージュ。

横浜市青葉区で家庭料理、チーズ&ワインの教室を主宰。コロナ禍を機にZOOMオンラインレッスンも開始。外部セミナー講師、WEB&雑誌のコラム執筆、企業へのレシピ考案、商品開発やメディア出演。昨今は腸活&育菌=アンチエイジング、チーズアシェットに興味を持ち、あれこれ模索中。著書に『チーズ☆マジック おいしい、みんな大好き!ごちそう家ごはん』(清流出版)。

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【レシピ3品】ひな祭り気分が上がる!簡単チーズアシェット

小野さんによる「桃の節句のチーズアシェット」には色々なものがありますが、その中から、ワインが飲みたくなる&誰でも簡単に作れる3品をご紹介しましょう。

カマンベール&林檎&鴨ハム

スライスした鴨ハム、リンゴ、カマンベールを重ねるだけで完成!ハムはさっぱりとした味わいのものがおすすめなので鴨ハムがベストですが、なければ鶏肉のハムでOK。カマンベールチーズは、スーパーやコンビニで買えるもので構いません。リンゴは、香りと酸味が持ち味の「紅玉」が特におすすめです。

お好みで、仕上げにクルミとディルをのせて、クルミオイルを垂らせば、さらに風味豊かに。ワインとの相性もグッと高まります。クルミオイルは、ナッツ系のオイルであれば代用可能です。

モッツアレラのぬた

分葱(わけぎ)を3cmの長さに切り、電子レンジでしんなりするまで加熱。1cm厚さにスライスしたモッツァレッラの上に分葱をのせて酢味噌をかけ、柚子の皮の千切りを最後に散らせば、和の香りも豊かなチーズアシェットの出来上がりです。

モッツァレッラもスーパーで手軽に買えるものでOK。酢味噌も市販のものを使えば、お手軽です。また、分葱の代わりに普通の長ネギを使ってもおいしくできます。

イチゴ・金柑&ブルーチーズのアミューズ

イチゴは、ヘタの反対側から放射線状に6カ所切れ込みを入れ、そこにブルーチーズを少量詰めるだけ。金柑は、ヘタ側から横に切って、中身を繰り抜き、ブルーチーズと中身を混ぜ合わせたものを入れ戻せば、出来あがり。

葉がついた金柑ならその葉が烏帽子のように見えるので、まるでお内裏(だいり)様(男雛と女雛)のような仕上がりに!

余談ですが、童謡『うれしいひなまつり』の歌詞の中に「お内裏様とお雛様、二人並んですまし顔」という歌詞があることから、「お内裏様=男雛」と思っている人が多いと思いますが、さにあらず。

そもそも「内裏」とは、天皇が儀式や執務などを行う私的区域の名称、つまり今に置き換えれば「皇居」のこと。そのため「お内裏様=天皇と皇后(男雛と女雛)の両方」と捉えるのが通例です。

…と、話が逸れましたが、ひな祭り気分がグッと上がる3品のチーズアシェットの作り方をご紹介しました。今度は、桃の節句のチーズアシェットにぴったりな“桃色ロゼワイン”を3本ご紹介したいと思います。

桃色ペアリング!編集部おすすめのロゼワイン3本

一年を通して、色々な食事に合わせやすいロゼワインですが、春のチーズアシェットと一緒に味わいたいおすすめの3本を編集部で厳選しました。

ほんのり甘くて、ちょっぴりシュワっとするロゼ

南オーストラリアで造られる、甘味のある微発泡ロゼです。2種のモスカート(マスカット)が原料ですが、1種は、突然変異により果皮の色が赤くなったという、ミュスカ・ルージュ・ア・プティ・グラン。フレッシュなイチゴやトロピカルフルーツの風味が印象的で、アルコール度も8.5%と、アペリティフにぴったりのワインです。

NV モスカート・スプリット・ピック/デューンズ&グリーン
産地
オーストラリア
品種
モスカート
タイプ
ミディアムライトやや甘口 ロゼ(微発泡)

味はドライ!ジャケ買いしたいガーリーなロゼ

南オーストラリアからもう1本。クラシックなデザインの花のラベルが目を引く、シラーズ100%の辛口ロゼです。3種のデザインがありますが、中身は同じ。こちらもイチゴの香りがメインで、ほんのりジンジャーのようなスパイシーな香りも。程よい酸がバランスよく感じられます。

スプリング・シード / オーガニック モーニング・ブライド シラーズ ロゼ 2018
産地
オーストラリア / 南オーストラリア州 / マクラーレン・ヴェール
品種
シラーズ100%
タイプ
ロゼワイン - 辛口 - ミディアムライト

果実味がグッとくる!“情熱”という名の注目ロゼ

3本の中では一番飲み応えがあるロゼです。スペインの土着品種で今、注目を集めるボバル100%のワインで、果実味しっかり。チェリーやイチゴなどの豊かな香りに加え、ほのかにバラの花びらを思わせる繊細なアロマもあります。ブドウ品種ボバルへの「パシオン(情熱)」がその名の由来です。

2018 パシオン・デ・ボバル ロサード/ボデガ・シエラ・ノルテ
産地
スペイン
品種
ボバル
タイプ
ミディアムフル辛口 ロゼ

【ひな祭り・桃の節句】の食文化で、豊かな時間を

春気分を堪能するチーズアシェット&ロゼワイン。大人ならではの楽しみ方で、桃の節句を祝うのもオツなものです。

ひな祭りにまつわる食べ物には、色々なものがあります。例えば、菱餅(ひしもち)。水面に拡がって繁るヒシ(菱)の形は、成長や繁栄のシンボルとされています。ひなあられは、菱餅を砕いて焼いたのが発祥とも言われていて、女の子の健やかな成長と豊かな人生への願いが込められているのだそう。

その他にも、海老やレンコンなど縁起の良い具材をふんだんに使ったちらし寿司や、一生添い遂げる仲の良い夫婦を想起させる二枚貝を使ったハマグリのお吸い物も、ひな祭りの料理。

小野さんが提案するアシェットには、実はチーズを使ったちらし寿司やお吸い物も。季節を感じながら、手軽に楽しめるチーズアシェット。ご興味のある方は、ぜひ下記の情報もチェックしてみてください。

■チーズアシェット(チーズプロフェッショナル協会公式)

情報提供&情報交換の場、皆様との交流を深めるコミュニティが誕生!

・Facebookグループページは こちら
・LINE公式アカウントは こちら

協力:NPO法人チーズプロフェッショナル協会(C.P.A.)

チーズの啓発普及を目的に、2000年に発足した特定非営利活動法人。「チーズプロフェッショナル資格認定試験」や「チーズ検定」といったチーズの正しい知識と技術を広く伝えるための活動のほか、日本独自のチーズ文化を創造していくこと、またチーズに関わる全ての人たちを応援するということをミッションに活動している。

 

■ワイン好きにも人気!あの簡単チーズケーキも小野さんのレシピ。

WINE@MAGAZINEの人気記事 【ブルーチーズ香るバスク風チーズケーキ】簡単だけどワインに合う!プロ直伝のレシピ も、小野孝予さんによるもの。スイーツ好きならこちらもチェック!

 

【ブルーチーズ香るバスク風チーズケーキ】簡単だけどワインに合う!プロ直伝のレシピ

家でもおいしくワインを楽しみたい!そこに、ピッタリ合う料理やつまみがあれば、家飲みはグッと楽しい時間になります。

そこで、簡単だけど、ちょっとプロのコツも交えた“ワインのアテ”のレシピを、チーズプロフェッショナルの資格を持つ“呑兵衛エディター”の佐野嘉彦がご紹介。ついつい誰かに語りたくなっちゃうようなウンチクやペアリングのワインを選ぶコツも併せてお教えします。

今回のレシピは、ブルーチーズ香るバスク風チーズケーキゴルゴンゾーラというイタリアの青カビチーズの塩気と旨みがアクセントになった一品で、「赤ワインが飲みたくなる!」という、大人のためのチーズケーキです。

料理やお菓子作りが苦手な人でも大丈夫!混ぜて焼くだけでできてしまう簡単な作り方をご紹介します。

■レシピ・撮影協力:料理研究家 小野孝予(料理教室クオリア主宰)
■コンテンツ協力:イタリアチーズ通信講座

材料(15〜18cmケーキ型1台分)

・ゴルゴンゾーラ(ドルチェタイプ) 40g

・クリームチーズ 350g

・生クリーム 200ml

・卵 2個

・砂糖 80g

・薄力粉 大さじ1

作り方

[1] チーズ2種、生クリーム、卵は室温に戻し、オーブンを250℃に余熱。オーブンシートを濡らして水気を拭きとり、ケーキ型の中に敷く。

[2]すべての材料をハンドブレンダー(またはフードプロセッサー)で、なめらかになるまで撹拌したら、[1]で準備したケーキ型に流し込む。

[3]オーブンで表面が黒くなるまで焼き(ガスなら20〜25分、電気なら30分くらいが目安)、オーブンから出して冷ましたら出来あがり。

知っておきたいポイント&失敗しないコツ

日本でもすっかり定着したバスクチーズケーキ。焼きたてはドーム状に膨らんでいますが、徐々に中心が沈んでいきます。粗熱がとれた状態だと、まだ中身はクリーミーでトロトロ。それもおいしいのですが、冷蔵庫でしっかり冷やせば、しっとりとした生地になります。2〜3日経つと全体の味がなじんで、よりおいしくなるという人も!

今回のポイントは、塩を使う代わりに使うゴルゴンゾーラ。ブルーチーズ特有のフレーバーが加わって、お酒にもぴったりのデザートになります。

ゴルゴンゾーラは、イタリアのブルーチーズの代表選手で、チーズの品揃えがよい店であれば売っています。ゴルゴンゾーラには、クリーミーでマイルドな「ドルチェタイプ」青カビの量が多くて生地がしっかりした「ピッカンテタイプ」がありますが、このチーズケーキには「ドルチェタイプ」が混ざりやすく、おすすめです。「青カビの風味が強いチーズケーキにしたい!」という方は「ピッカンテタイプ」をチョイスしてもOKです。

「バスクチーズケーキ」の発祥は、スペイン北東部にあるバスクのサン・セバスチャンの店「ラ・ビーニャ(La Viña)」。世界有数の美食の街にあるこの店の名物「タルタ・デ・ケソ(Tarta de queso)=チーズケーキ」が、郷土の名前“バスク”を伴って、日本にも広まったというわけです。

おすすめのペアリングワイン

ブルーチーズ特有のフレーバー&濃厚なクリームチーズの味わいとマリアージュするのは、やはり赤ワイン。もともと、ブラックチェリーのコンポートやジャムがよく合うケーキなので、赤ワインも、果実味豊かで渋味もほどよく効いたスペインのテンプラニーリョやガルナッチャ(グルナッシュ)が特におすすめです。

クネ / インペリアル レセルバ 2015
産地
スペイン / ラ・リオハ州 / リオハ・アルタ
品種
テンプラニーリョ85%、グラシアーノ10%、マスエロ(カリニャン)5%
タイプ
赤ワイン - 辛口 - フルボディ
マルケス・デ・カセレス / グラン・レゼルヴァ 2011
産地
スペイン / ラ・リオハ州 / リオハ
品種
テンプラニーリョ85%、ガルナッチャ・ティンタ(グルナッシュ)8%、グラシアーノ7%
タイプ
赤ワイン - 辛口 - ミディアムフル

こだわり派の方は、熟成した甘口シェリー、ペドロ・ヒメネスという選択肢も。カラメルのようなニュアンスが加わり、チーズケーキと一緒に味わうと“高級プリン”のような印象になります。発祥の店「La Viña」でも、スペインワインの一大産地「リオハ」の赤(テンプラニーリョ)かペドロ・ヒメネスをチーズケーキと一緒に注文するのが定番!言わば“ツウの証”です。

パーティーや特別な日のデザートとして食べるなら、シャンパンなどのスパークリングも捨てがたいセレクト。シュワシュワした口当たりが、濃厚なチーズケーキをさっぱりとさせてくれます。

NV キュヴェ・ロワイヤル・ブリュット/ジョセフ・ペリエ
産地
フランス・シャンパーニュ地方
品種
ピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・ムニエ
タイプ
ミディアムライト辛口 スパークリング(白)

味わいのマトリックスからワインを探す!

具体的なワインを探すなら、味わいのマトリックスを活用するのも効果的。自分好みのペアリングワインを探してみましょう。

■ワインのマトリックスは こちら

ワインのタイプ別のマトリックスがあり、酸味、フルーティ感(果実味)、渋みや苦味などのポイントから、より具体的なワインを探せるようになっています。